文学研究科シラバス2021
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科目名西洋史学特論8イギリス政治史の文化的背景担当者名Ph.D.(英国リーズ大)松園伸西洋史学コース2単位秋学期火曜日2時限1年以上―――授業概要これまでイギリス政治史と言えば宗教改革議会(16世紀)、王権と議会の対立と革命の時代(17世紀)、工業化する社会とイギリス議会(18世紀)、帝国主義時代の英国と議会(19世紀)などを主題として、その時々の政治的イデオロギー、政治理論と関連づけて考察されてきた。しかし近年の歴史研究においてはしばしば、政治文化(politicalculture)的アプローチ、文化論的転回(culturalturn)が議論されるようになった。ウエストミンスター議会はそれ自体が自己運動していたのではなく、その外界のイギリス文化(新聞、雑誌、書籍、建築、絵画、映像、音楽など)から多大の影響を受けてきたのであり、他方ウエストミンスター議会における政治的決定は外界の英国社会に大きなインパクトを与えてきたのである。この相互関係を中世末期以降について考えてみたい。また、ウエストミンスター議会とは異なった途をたどりながらも、1707年までのエディンバラ議会もまた政治文化的な見地から考察される。必要に応じて映像資料なども用いる予定。授業の到達目標政治文化論的な立場からイギリス政治、イギリス議会を考察する成績評価方法試験0%試験は実施しないレポート50%期末に課す平常点50%出席と授業への参加度その他0%科目名西洋史学特論9帝政期のドイツ担当者名博士(文学)早大小原淳西洋史学コース2単位春学期火曜日3時限1年以上―――授業概要帝政期のドイツに関する近年の論文を読みながら、当該期の時代状況と研究の状況を考える。その際に、個別のテーマを設定するのではなく、できるだけ多様なトピックを扱い、全般的な理解を得ることを心がける。担当教員によるレクチャーだけではなく、受講者による発表や、参加者全員での文献講読も行う。授業の到達目標当該期に関する基礎的な理解を得るとともに、研究動向と今後の課題を把握する。成績評価方法試験0%なし。レポート0%なし。平常点100%授業への参加度、発言内容から判断する。その他0%なし。科目名西洋史学特論10ヴァイマル期とナチス期のドイツ担当者名博士(文学)早大小原淳西洋史学コース2単位秋学期火曜日3時限1年以上―――授業概要ヴァイマル期とナチス期のドイツに関する近年の論文を読みながら、当該期の時代状況と研究の状況を考える。その際に、個別のテーマを設定するのではなく、できるだけ多様なトピックを扱い、全般的な理解を得ることを心がける。担当教員によるレクチャーだけではなく、受講者による発表や、参加者全員での文献講読も行う。授業の到達目標当該期に関する基礎的な理解を得るとともに、研究動向と今後の課題を把握する。成績評価方法試験0%なし。レポート0%なし。平常点100%授業への参加度、発言内容から判断する。その他0%なし。科目名西洋史学演習2-1担当者名博士(文学)京大井上文則西洋史学コース2単位春学期木曜日4時限1年以上―――授業概要6世紀の東ゴート王国時代のラテン語史料である著者不明のテオドリック大王史とカッシオドルスの雑録を中心に講読する。ディプロマポリシーにある人類が生みだしてきた人文科学の知の財産を継承する一助となる授業である。授業の到達目標講読を通して、ラテン語読解力の向上を目指すとともに、6世紀の東ゴート王国についての理解を深める。成績評価方法試験0%なしレポート0%なし西洋史学コース―274―

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