文学研究科シラバス2021
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科目名東洋史学特論1史学史からみた東アジア史の諸問題担当者名博士(文学)早大李成市東洋史学コース2単位春学期金曜日3時限1年以上―――授業概要東アジア史に関わる諸問題を史学史の観点からとらえることによって、東アジアにおける歴史研究の課題について論じます。授業の到達目標史学史の意義を学び、自ら取り組んでいる研究課題の史学史を構想できるようにすることを目標とします。成績評価方法試験0%なし。レポート50%講義に関するレポートを提出する。平常点50%出席と教場での討議。その他0%なし。科目名東洋史学特論2朝鮮古代史上の諸問題担当者名博士(文学)早大李成市東洋史学コース2単位秋学期金曜日4時限1年以上―――授業概要朝鮮を中心とする東アジアの史学史上の諸問題について、私見を提示したうえで、それらの研究の問題点を検討します。授業の到達目標個々の論争で何が問題になっているのかを史料に即して見極め、それらの論争に主体的に関与できるようにすることを目標とします。成績評価方法試験0%なしレポート50%講義終了後のレポート平常点50%毎回の講義での質疑、討議の内容その他0%なし科目名東洋史学特論3科挙の問題と答案を読む担当者名博士(文学)早大柿沼陽平東洋史学コース2単位春学期木曜日3時限1年以上―――授業概要本授業では、いわゆる科挙の問題例と答案例を講読する。科挙は隋代〜清代に実施された官吏登用試験制度であり、それをパスした者が時代の担い手となる。試験はいくつかの部門に分けられるが、本授業ではとくに対策とそれに対する答案を読む。対策とはいわゆる時事問題であり、たとえば唐代の対策を読めば、唐代における重要な時事問題の内容がわかる。また何よりも重要なのは、対策と答案はいずれも中国古典籍に基づいて執筆されているため、中国古典籍の素養がなければ、理解不能である点である。ここでいう中国古典籍には、儒家経典のみならず、史書も含まれる。とくに対策に関しては、史書からの引用が多い。よって、ある問題と答案を精確に読むことは、それが出題された時代の時事問題を理解することにつながると同時に、中国古典籍の出典を調べる能力を涵養することにもつながる。本授業では上記史料の読解を通じて、科挙の実態に迫ると同時に、科挙士大夫の実力を体感し、さらには中国古代史の理解をも図るものである。授業の到達目標・科挙問題出題時点での時事問題を理解することを通じて、隋代〜清代の歴史を理解する。・科挙問題・答案の出典調査を通じて、隋代以前の歴史と文献を理解する。・原文・校訂文・書き下し文・原注訳・注釈・考察等を備えたレジュメを用意して報告し、出席者との討論を通じて訳注原稿を完成する。受講者は各自1つずつの問答を担当する。訳注原稿が完成次第、学術雑誌へ投稿する。成績評価方法試験0%レポート0%平常点100%自由な討議の内容を参考にして評価する。その他0%科目名東洋史学特論4科挙の問題と答案を読む担当者名博士(文学)早大柿沼陽平東洋史学コース2単位秋学期木曜日3時限1年以上―――授業概要本授業では、いわゆる科挙の問題例と答案例を講読する。科挙は隋代〜清代に実施された官吏登用試験制度であり、それをパスした者が時代の担い手となる。試験はいくつかの部門に分けられるが、本授業ではとくに対策とそれに対する答案を読む。対策とはいわゆる時事問題であり、たとえば唐代の対策を読めば、唐代における重要な時事問題の内容がわかる。また何よりも重要なのは、対策と答案はいずれも中国古典籍に基づいて執筆されているため、中国古典籍の素養がなければ、理解不能である点である。ここでいう中国古典籍には、儒家経典のみならず、史書も含まれる。とくに対策に関しては、史書からの引用が多い。よって、ある問題と答案を精確に読むことは、それが出題された時代の時事問題を理解することにつながると同時に、中国古典籍の出典を調べる能力を涵養することにもつながる。本授業では上記史料の読解を通じて、科挙の実態に迫ると同時に、科挙士大夫の実力を体感し、さらには中国古代史の理解をも図るものである。東洋史学コース―261―

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