文学研究科シラバス2021
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科目名美術史学特論1やまと絵の成立と展開(平安〜鎌倉)担当者名博士(文学)早大山本聡美美術史学コース2単位春学期木曜日2時限1年以上―――授業概要平安時代に、中国唐時代絵画の影響を受けて成立したやまと絵は、次第に主題や様式上の独自性を獲得した。また中・近世を通じて、仏教や文学と結びつきつつ展開し、その伝統は現代の日本画にも継承されている。この講義では、平安時代から鎌倉時代にかけてのやまと絵の成立と展開を、絵画様式・主題・絵師・注文主・コレクション形成などの観点からよみとく。授業の到達目標平安時代から鎌倉時代にかけてのやまと絵の成立と展開を、絵画様式・主題・絵師・注文主・コレクション形成などの観点から理解する。成績評価方法試験0%行わない。レポート60%学期末の課題レポート。講義を通じて理解したやまと絵の特性について、特定の絵師や作品を取り上げ、5,000字程度で論じる。平常点40%質疑応答など、講義に対する積極性を評価する。その他0%なし。科目名美術史学特論3南北朝〜隋唐時代仏教美術の課題と研究方法その3(6世紀前半を中心に)担当者名博士(文学)早大肥田路美美術史学コース2単位春学期木曜日5時限1年以上―――授業概要中国の南北朝〜隋唐時代の約五世紀余の間に展開した仏教美術に関する諸問題を取り上げる。それに当たっては、次の観点に留意したい。一つは、当該時代の仏教美術が、域外から伝播した新たな規範と漢代以来の伝統文化との間を振れ動きながら史的発展を遂げたことである。具体的には、いかなる因子がどのように作用したのか。また一つは、この時代の仏教美術が、東アジアの古典となる模範の確立という際立った時代的個性を示す点である。南北朝後期に当たる六世紀の美術や、殊に初唐時代に当たる七世紀から八世紀前期に流行した図像形式や表現上の特徴は、日本など周辺諸地域の仏教美術に対して決定的な影響力をもっただけでなく、後代においても時に参照され学ばれる手本となった。その実相をできるだけ探ってみたい。昨年度の特論3、特論4を通して5世紀から6世紀第1四半期を扱ったので、本講はその続きとなるが、今年度からの受講であっても支障のないように配慮したい。毎回、具体的な作品や文献史料を中心に据えながら、課題の抽出、視点の設定や立論の方法を紹介しつつ進めるが、受講生の顔ぶれによって異なる専門や習熟度を見ながら、適宜、扱う題材や時間のかけかたを調整したい。授業の到達目標・南北朝時代〜隋唐時代の仏教美術の歴史的意義を理解する。・国内外における研究の動向と問題の所在を理解する。・仏教美術研究における視点の設定や立論の手法を理解・習得する。成績評価方法試験50%学期末に理解度の確認のため、論述式の試験をおこなう。レポート0%なし平常点50%授業での意見発表や討論等における参加姿勢を評価する。その他0%なし備考・関連URL原則として対面授業とするが、状況によってはリアルタイム配信のオンライン授業とする。科目名美術史学特論4南北朝〜隋唐時代仏教美術の課題と研究方法その4(6世紀第3四半期を中心に)担当者名博士(文学)早大肥田路美美術史学コース2単位秋学期木曜日5時限1年以上―――授業概要中国の南北朝〜隋唐時代の約五世紀余の間に展開した仏教美術に関する諸問題を取り上げる。それに当たっては、次の観点に留意したい。一つは、当該時代の仏教美術が、域外から伝播した新たな規範と漢代以来の伝統文化との間を振れ動きながら史的発展を遂げたことである。具体的には、いかなる因子がどのように作用したのか。また一つは、この時代の仏教美術が、東アジアの古典となる模範の確立という際立った時代的個性を示す点である。南北朝後期に当たる六世紀の美術や、殊に初唐時代に当たる七世紀から八世紀前期に流行した図像形式や表現上の特徴は、日本など周辺諸地域の仏教美術に対して決定的な影響力をもっただけでなく、後代においても時に参照され学ばれる手本となった。その実相をできるだけ探ってみたい。毎回、具体的な作品や文献史料を中心に据えながら、課題の抽出、視点の設定や立論の方法を紹介しつつ進めるが、受講生の顔ぶれによって異なる専門や習熟度を見ながら、適宜、扱う題材や時間のかけかたを調整したい。授業の到達目標・南北朝時代〜隋唐時代の仏教美術の歴史的意義を理解する。・国内外における研究の動向と問題の所在を理解する。・仏教美術研究における視点の設定や立論の手法を理解・習得する。成績評価方法試験50%学期末に理解度の確認のため、論述式の試験をおこなう。レポート0%なし美術史学コース―225―

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