文学研究科シラバス2021
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成績評価方法試験0%レポート50%課題の明確性、論証論述の展開の合理性から評価します。平常点50%毎回の発表や資料作成を評価します。その他0%科目名中国語学研究1台湾海陸客家語文法を中心に担当者名遠藤雅裕中国語中国文学コース2単位春学期水曜日3時限1年以上―――授業概要台湾の海陸客家語を中心に、客家語文法の諸問題を考察する。客家語は漢諸語(中国語方言)のひとつであり、統語的・意味的特徴については北方漢語(官話)と基本的に共通するが差異も存在する。たとえば、動補構造については、一体化の程度が北方漢語ほど高くなく、述語動詞と補語が分離し、未実現モダリティ標識會等の挿入が可能である。また処置文は北方漢語と並行するS+処置標識+NP+VPという統語構造を持つが、主語は動作主に限定される傾向がある。このような現象は、当該言語の漢語史における発展段階の相異によると考えられる。また、隣接諸言語にもその原因を求めることができるであろう。特に、粤語・閩南語等の南方漢語やショオ語等非漢語と関係が深い。そのため、19世紀のインドネシア客家語を記述したSchaank,S.H.(1897)HetLoeh-foeng-dialect.等の歴史資料や、関連諸言語の記述資料等を参照しつつ、客家語文法の諸側面の考察をおこなう。本講義では、客家語の音声特徴や使用地域の確認の後、形態論に相当する語構成・品詞、ならびに客家語の統語的特徴(二重目的語文・補語の一部)を取り上げる予定である。講義は教科書の内容に沿いながら、担当者が研究対象としている海陸客家語ならびに歴史資料や隣接言語の事例について紹介・考察するという方法をとる。なお、進度や内容等については、状況に応じて調整する可能性がある。授業の到達目標客家語文法そのもののアウトラインならびに標準中国語を代表とする北方漢語の文法との差異を、隣接諸言語および漢語史との関連で理解することを目標とする。成績評価方法試験0%なしレポート0%なし平常点100%訳読のレベルならびに内容の理解度を勘案して評価する。その他0%なし備考・関連URL(1)東京外国語大学言語モジュールIPA(IPAは身につけておいてください)http:www.coelang.tufs.ac.jpipa(2)臺灣客家語常用詞辭典(台湾教育部の客家語辞典)https:hakkadict.moe.edu.twcgi-bings32gsweb.cgilogin?odwebmge&cache1578205626417科目名中国語学研究2台湾海陸客家語文法を中心に担当者名遠藤雅裕中国語中国文学コース2単位秋学期水曜日3時限1年以上―――授業概要台湾の海陸客家語を中心に、客家語文法の諸問題を考察する。客家語は漢諸語(中国語方言)のひとつであり、統語的・意味的特徴については北方漢語(官話)と基本的に共通するが差異も存在する。たとえば、動補構造については、一体化の程度が北方漢語ほど高くなく、述語動詞と補語が分離し、未実現モダリティ標識會等の挿入が可能である。また処置文は北方漢語と並行するS+処置標識+NP+VPという統語構造を持つが、主語は動作主に限定される傾向がある。このような現象は、当該言語の漢語史における発展段階の相異によると考えられる。また、隣接諸言語にもその原因を求めることができるであろう。特に、粤語・閩南語等の南方漢語やショオ語等非漢語と関係が深い。そのため、19世紀のインドネシア客家語を記述したSchaank,S.H.(1897)HetLoeh-foeng-dialect.等の歴史資料や、関連諸言語の記述資料等を参照しつつ、客家語文法の諸側面の考察をおこなう。本講義では、春学期に学んだことを基礎として、客家語の統語的特徴(動補構造・分構文・同/摎構文等やアスペクト)をあつかう。その後、海陸客家語の実際の話ことばにちかい学習教材をもちいて、演習形式でそれまで学んだことを確認する。講義は教科書の内容に沿いながら、担当者が研究対象としている海陸客家語ならびに歴史資料や隣接言語の事例について紹介・考察するという方法をとる。なお、進度や内容等については、状況に応じて調整する可能性がある。授業の到達目標客家語文法そのもののアウトラインならびに標準中国語を代表とする北方漢語の文法との差異を、隣接諸言語および漢語史との関連で理解することを目標とする。成績評価方法試験0%なしレポート0%なし平常点100%訳読のレベルならびに内容の理解度を勘案して評価する。その他0%なし備考・関連URL臺灣客家語常用詞辭典(台湾教育部の客家語辞典)https:hakkadict.moe.edu.twcgi-bings32gsweb.cgilogin?odwebmge&cache1578205626417中国語中国文学コース―196―

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