文学研究科シラバス2021
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科目名日本文学演習11-2A明治・大正期の文学担当者名宗像和重日本語日本文学コース2単位秋学期火曜日4時限1年以上―――授業概要大学院の研究において、口頭発表をし、論文を書き、2年間で修士論文を仕上げられるよう、個別指導を中心に授業を進める。各受講者は、自身の研究テーマについて、少なくとも1回は報告する。授業の到達目標1年生は研究方法と発表方法、論文の書き方を修得すること、2年生は修士論文の完成を到達目標とする。成績評価方法指導の結果完成した論文について、修士論文の一章としての価値を50%、学会における学術的貢献としての価値を50%として評価する。科目名日本文学演習11-1B明治期の文学テクスト(小説)を読む担当者名宗像和重日本語日本文学コース2単位春学期火曜日5時限1年以上―――授業概要明治期小説の作品集ないしアンソロジーを材料とし、約十編を選んで、毎回、受講生の発表と質疑を中心として演習を進める。今年度は、博文館の雑誌文芸倶楽部第13巻第9号(明治40年6月15日発行)をとりあげたい。文芸倶楽部は、春陽堂の新小説と並んで、明治の代表的な文芸雑誌だが、この号は、博文館創業20周年を記念したふた昔と題する増刊号で、藤村や花袋らの短編小説・翻訳など十数編が掲げられている。隆盛を迎えつつある自然主義の作家だけでなく、山田美妙や泉鏡花、広津柳浪らの作品も掲載されており、一冊の雑誌のなかに、同時代のさまざまな文学傾向が入り交じる、明治文学のアンソロジーとしても興味深い一冊である。演習の具体的な方法については、最初の授業時間に提示し、受講生の人数などに応じて日程を相談したい。そのため、下記の授業計画は、受講生と相談のうえ、学習効果を考えて変更されることがある。なお、修士課程1年生の授業(日本文学演習11−1A)と2年生の授業(日本文学演習11−1B)は、火4・5時限に合同で行う。授業の到達目標この演習では、近代文学の広範な領域のなかから、とくに明治期の文学テクスト(小説)を対象として、本文の分析と読解の方法を検討する。文体や風俗、時代背景の違いなどから、今日、明治文学を研究対象とするには多くの困難があるが、文体・視点・語り・描写など、近代文学および近代文学研究の諸課題は、明治期の文学に端を発していることを、あらためて確認する場にしたい。それを通して、大正・昭和・戦後・現代の文学を研究対象としている受講生にも、それぞれの研究に資することを目標とする。成績評価方法試験0%レポート50%一編の論文としてまとまった体裁と内容を備えているかどうかを評価する。平常点50%限られた時間のなかで、どのように説得力のある報告ができたか、また質疑に積極的に参加できたかどうかを評価する。その他0%科目名日本文学演習11-2B明治・大正期の文学担当者名宗像和重日本語日本文学コース2単位秋学期火曜日5時限1年以上―――授業概要大学院の研究において、口頭発表をし、論文を書き、2年間で修士論文を仕上げられるよう、個別指導を中心に授業を進める。各受講者は、自身の研究テーマについて、少なくとも1回は報告する。授業の到達目標1年生は研究方法と発表方法、論文の書き方を修得すること、2年生は修士論文の完成を到達目標とする。成績評価方法指導の結果完成した論文について、修士論文の一章としての価値を50%、学会における学術的貢献としての価値を50%として評価する。科目名日本文学演習12-1A大正時代・昭和時代前期担当者名博士(文学)早大十重田裕一日本語日本文学コース2単位春学期火曜日3時限1年以上―――授業概要口頭発表をし、論文を書き、2年間で修士論文を仕上げられるよう、個別指導を中心に授業を進める。各受講者は、自身の研究テーマについて、少なくとも1回は報告をする。授業の到達目標1年生は研究方法と発表方法、論文の書き方を修得すること、2年生は修士論文の完成を到達目標とする。成績評価方法指導の結果完成した論文について、修士論文の一章としての価値を50%、学会における学術的貢献としての価値を50%として評価する。日本語日本文学コース―116―

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