文学研究科シラバス2021
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・上代の表記研究に関する先行論を読んで理解し、検討する力を身につける。成績評価方法試験0%レポート70%期末レポート平常点30%毎回の授業への取り組み状況その他0%科目名日本語学講義4上代の文字・表記研究法(万葉仮名発達史と位相)担当者名博士(文学)早大澤崎文日本語日本文学コース2単位秋学期木曜日5時限1年以上―――授業概要本授業は、上代語の表記研究に取り組むための基礎的な知識を身につけることを目的とする。特に万葉仮名研究における重要な課題として、万葉仮名の発達史と位相の観点から述べた各論を紹介し検討する。春学期に開講される日本語学講義3が資料ごとの性格に重点を置いて万葉仮名を扱うのに対し、本授業は資料横断的に万葉仮名を見ていく内容である。どちらも重要で相互補完的な観点であるため、日本語学講義3も併せて受講することが望ましい。本授業は講義科目であるが、具体的な議論を検討する際は輪読形式で進める予定である。授業の到達目標・上代の表記研究に取り組むための基礎的な知識を身につける。・上代の万葉仮名研究の方法として、資料の性格と読み取り方を理解する。・上代の表記研究に関する先行論を読んで理解し、検討する力を身につける。成績評価方法試験0%レポート70%期末レポート平常点30%毎回の授業への取り組み状況その他0%科目名日本語日本文学基礎講義日本語日本文学研究入門担当者名宗像和重他/池澤一郎/上野和昭/兼築信行/河野貴美子/澤崎文/高橋敏夫/高松寿夫/十重田裕一/鳥羽耕史/森山卓郎/和田琢磨日本語日本文学コース2単位春学期水曜日2時限1年以上―――授業概要大学院では、各自の専門領域の勉強に重点がおかれるが、それらは、日本語・日本文学の広い分野にわたる知識にもとづくことが求められる。この授業では、各時代、分野の基本的な文献とその利用上の留意点や、さまざまな研究方法の基礎などについて概観し、専門領域の勉強に向けての広い視野と知識を得るための導入とする。上代から近現代までの日本文学および日本語学の各分野について、担当の教員が交代で、講義・解説する。授業の到達目標日本語・日本文学を専門的に研究する上で、踏まえておくべき各分野・時代の基本的な文献や研究方法の基礎について、概括的な理解を得ること。成績評価方法出席のみで評価、単位認定する。科目名日本語日本文学の歴史2明治・大正・昭和の小説を読み解く担当者名宗像和重他/金ヨンロン/西田将哉/橋本あゆみ日本語日本文学コース4単位秋学期水曜日3-4時限1年以上―――授業概要この授業では、日本の近代文学を研究するうえで不可欠となる文学者の小説を、表現の細部にこだわり読み解きながら、文学史の流れをたどることを目的とする。対象とする主たる時代は、20世紀前半、明治時代後期から昭和時代前期まで。2時間続きのこの講義では、1時間目には表現に即しながら小説を分析し、2時間目にはディスカッションを中心に授業を進めていくことを原則としている。できるだけ多くの小説を読むことを重視するため、とりあげるのは主に短編小説となる。具体的な授業の進め方などについては、第1回目の授業で説明する。授業の到達目標この授業の到達目標は、第一に、近代の小説を中心とするテクストをいかに分析し、読み解くことができるかを、実践的に把握していくことにある。そして第二に、それらを通して明治から昭和にいたる文学史の流れを把握していくことにある。もちろん、作家の個性によっても、時代によっても、テクストの表現や内容は多彩であり、個々のテクストのより深い分析と、広い視野にたった文学史の展望とを、出席者相互の活発な議論を通して身につけていきたい。成績評価方法試験0%レポート50%レポートは、日本語または英語による。日本語の場合は、4,000字程度。英語の場合は、1,500語程度。ただし、英語で執筆の場合は、800字程度の日本語要旨を添付すること。レポートの課題については、授業中に指示する。平常点50%成績は、授業への参加度と年度末提出のレポートから判断する。その他0%日本語日本文学コース―109―

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