文学研究科シラバス2021
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科目名哲学演習6-2アリストテレス形而上学Ζ巻の読解(2)担当者名博士(文学)東大岩田圭一哲学コース2単位秋学期金曜日2時限1年以上―――授業概要アリストテレスのウーシアー(実体)論が展開される形而上学中核諸巻(第7−9巻)のうち、ウーシアーとは何かという問いの答えを求める形で考察が進められる第7巻(Ζ巻)を取り上げ、そこで問い求められるウーシアーがいかなるものであるかについて考える。この演習では、形而上学Ζ巻第7−9章の生成論と第10−12章の定義論について確認を行った上で、Ζ巻第13−16章における普遍の問題、そして第17章における原因論を取り上げ、普遍はウーシアーではありえないというアリストテレスの主張、および原因としてのウーシアーという見解について理解を深めることにしたい。授業の到達目標アリストテレスのウーシアー論における主要な術語の用法に注意しながら、アリストテレスのテクストを読む技術と方法を身につける。成績評価方法試験0%レポート0%平常点100%読解の担当、出席状況、授業への貢献度によって評価する。その他0%科目名哲学演習7-1カント実践理性批判の再検討(1)担当者名御子柴善之哲学コース2単位春学期火曜日4時限1年以上―――授業概要カント実践理性批判を検討することで、カント倫理学における道徳感情の位置を確かめるとともに、カント批判哲学の中心問題である自由を見極める。今年度は、同書分析論第三章以降を検討する。これらを通して、近代哲学にかんする深い学識と専門の知識を修得する。授業の到達目標カントの難解な原文を読解できるようになり、また、二次文献を検討する力をつけること。成績評価方法試験0%試験は行わない。レポート50%実践理性批判や自分の研究分野にかんするレポートを提出する。平常点50%ドイツ語読解に参加する。その他0%特になし。備考・関連URLこの授業は担当者の研究室で実施する予定です。科目名哲学演習7-2カント実践理性批判の再検討(2)担当者名御子柴善之哲学コース2単位秋学期火曜日4時限1年以上―――授業概要カント実践理性批判を検討することで、カント批判哲学の中心問題である自由を見極める。残った時間で、同書の弁証論を検討する。これを通して、近代哲学にかんする深い学識と専門の知識を修得する。授業の到達目標カントの難解な原文を読解できるようになり、また、二次文献を検討する力をつけること。成績評価方法試験0%試験は行わない。レポート50%実践理性批判に関するレポートを提出する。平常点50%ドイツ語読解に参加する。その他0%特になし。備考・関連URLこの授業は、担当者の研究室で実施されます。科目名哲学演習8-1パーソンの同一性問題1担当者名村松聡哲学コース2単位春学期金曜日2時限1年以上―――授業概要倫理学・応用倫理学の研究にとって必須なパーソン論についての哲学論文を取り上げる。昨年度に続いて、テキストはパーフィット、理由と人格。Ⅳ未来の世代から読む予定である。この著作は、人格の同一性問題に大きな波紋を投げかけた議論を含んでいるため、パーソン論にとって欠かせない。本年度は昨年度に続いて非同一性問題をとりあげる。なお、新たに参加する学生のために、これまでの簡単なまとめ、説明を最初の数回行う予定である。哲学コース―11―

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