【文学研究科】2019年度シラバス
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科目名教育学研究18人間形成における遺伝と環境をめぐる諸問題とエピジェネティクスの研究担当者名梅本洋教育学コース2単位秋学期金曜日3時限1年以上―――授業概要人間形成や教育において遺伝的要因と環境的要因がそれぞれどのような影響をおよぼすのかという問題は、古くからさまざまな議論や論争を引き起こしてきた問題であり、教育学のいわば定番的なテーマの1つであるが、この方面の研究も、生命科学などに代表される、人間にかかわる近年の学術的研究のめざましい進展によって、これまでとは異なる新しいさまざなアプローチが試みられるようになっている。そのなかでも特に注目されるのは、エピジェネティクスと呼ばれる領域におけるさまざまな研究成果のインパクトであろう。そこで、本科目では人間形成や教育における遺伝と環境をめぐる諸問題に対するエピジェネティクス的なアプローチについて検討を試みることによって、この方面の研究状況を展望することにしたい。授業の到達目標人間形成や教育における遺伝と環境の問題に対する新しいアプローチを把握すること。あわせて、英語の学術文献の読解力を高めること。成績評価方法試験0%試験は行わない。レポート0%レポートは課さない。平常点100%15回の授業への取組によって平常点を考量する。その他0%特記すべこことなし。科目名教育学演習1-1プラグマティズムの教育思想担当者名梅本洋教育学コース2単位春学期月曜日4時限1年以上―――授業概要アメリカのみならず日本を含めて世界の教育界に絶大な影響を及ぼしたデューイの教育思想をとりあげる。一般にデューイの教育思想といえば、その児童中心主義の論調のみをとりあげて事足れりとするような通俗的な受けとめ方がなされがちである。しかし、教育に関するデューイの思想と実践はそのプラグマティズムに深く根ざしているのであり、根底にあるプラグマティズムの発想にまで迫らなければその真意を捉えることは期しがたい。そこで、この演習では特にデューイにおけるプラグマティズム的な独特の経験概念に着目しつつ彼の教育理論にアプローチすることにしたい。授業の到達目標デューイの教育思想のプラグマティズム的基盤を把握することを目的とする。成績評価方法試験0%筆記試験は実施しない。レポート0%レポートは課さない。平常点100%授業への取り組み方や出席状況によって成績評価を行う。その他0%その他として記載する事項はない。科目名教育学演習1-2プラグマティズムの教育思想的射程担当者名梅本洋教育学コース2単位秋学期月曜日4時限1年以上―――授業概要デューイの数ある著作の中でも民主主義と教育は主著の1つと目されている。この演習では、同書の内容を丹念に分析することを通じて、教育の諸問題を取り扱ううえでデューイのプラグマティズムが有しているパワーや可能性さらには限界を探ることにしたい。授業の到達目標デューイの教育思想のプラグマティズム的諸相にアプローチすることを目的とする。成績評価方法試験0%筆記試験は実施しない。レポート0%レポートは課さない。平常点100%授業への取り組み方や出席状況によって成績評価を行う。その他0%その他として記載する事項はない。科目名教育学演習2-1国際教育論担当者名山西優二教育学コース2単位春学期木曜日4時限1年以上―――授業概要演習のなかで実施する研究指導は、2つの領域で実施する。1.各人の個別テーマ研究への共同協議修士論文に関連した個別テーマ研究の発表を行い、共同協議を行い、その成果は、早大文学学術院教育学会で発表する。2.国際教育に関連する特定のテーマに基づく共同研究2001年度はNGOのスタディツアー研究―国際教育の視点から―、2002年度は地域にみる国際教育の実践研究、2003-2004年度は、国際理解教育と文化理解、2005-2007年度は国際理解教育の理念などをテーマに、共同研究を実施した。また2008年度以降は、ことばと国際理解教育、教育実践研究と国際理解教育、難民と国際理解教育というテー教育学コース―83―

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