【文学研究科】2019年度シラバス
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科目名教育学研究1子ども・若者の育ちと学びを支える社会教育実践・理論担当者名阿比留久美教育学コース2単位春学期水曜日2時限1年以上―――授業概要子ども・若者が学び、育つ場は学校のみではなく、(地域)社会での影響も受けながら、社会で生きていく術を身につけてきました。特に、子どもから大人への移行期である青年期における青年期教育においては、学校と(地域)社会両方の学びを得ることによって、学校から社会への移行を遂げていくものであるといえます。しかし、学校(と家庭)の影響力が増大し、学びの場の学校教育偏重が進み、(地域)社会の影響力が低下しています。その一方で、ニート・ひきこもり等の社会問題化や非正規雇用の増加、若者の就労支援事業の登場など、若者の学校から社会への移行の困難が指摘され、若者の学校から社会への移行を学校教育頼りに進めることの限界性も明らかになってきています。授業の中では、フィールドワークやゲスト講師招聘なども実施して、子ども・若者の育ちと学びを支える社会教育実践に触れ、さらにそれを理論的に検討していく予定です。授業の到達目標・子ども・若者の育ちと学びを支える社会教育実践と理論について、学び、社会的自立のありようを再検討していく成績評価方法試験0%おこないませんレポート0%課しません平常点100%毎回の課題、報告、授業への参加状況を踏まえて総合的に評価しますその他0%特にありません科目名教育学研究2青年期教育と若者の自立の戦後・現在担当者名阿比留久美教育学コース2単位秋学期水曜日2時限1年以上―――授業概要子ども・若者が学び、育つ場は学校のみではなく、(地域)社会での影響も受けながら、社会で生きていく術を身につけてきました。特に、子どもから大人への移行期である青年期における青年期教育においては、学校と(地域)社会両方の学びを得ることによって、学校から社会への移行を遂げていくものであるといえます。しかし、学校(と家庭)の影響力が増大し、学びの場の学校教育偏重が進み、(地域)社会の影響力が低下しています。その一方で、ニート・ひきこもり等の社会問題化や非正規雇用の増加、若者の就労支援事業の登場など、若者の学校から社会への移行の困難が指摘され、若者の学校から社会への移行を学校教育頼りに進めることの限界性も明らかになってきています。この授業のなかでは、青年期教育を学校のみでなく幅広い視点で捉え、若者が社会へと移行していくことに対する学びについて実践的・理論的・歴史的に考えていきます。授業の到達目標・青年期教育の変遷をとらえつつ、今日的な移行期における育ちと学びの場と方法について学び、社会的自立のありようを再検討していく成績評価方法試験0%おこないませんレポート0%課しません平常点100%毎回の課題、報告、授業への参加状況を踏まえて総合的に評価しますその他0%特にありません科目名教育学研究5子ども支援学担当者名博士(文学)早大喜多明人教育学コース2単位春学期火曜日3時限1年以上―――授業概要教育学がどちらかといえば、教える側のイニシアチブを軸として成り立つ学問であることに対して、支援学が対象とする支援とは、教わる側、支えられる側、権利主体の側がイニシアチブをもち、自らの力と意思で、自立と参加、生活と成長への自主的活動を行うことに対して、これを維持し、さらに促進し、発展させていくためのあらゆる行為、事業、考え方の総称である。その支援概念は、エンパワーメント実践として、つとめて実践的な理念であるとともに、これを支えていく政策、制度理念でもある。今日、この対極にある政策理念としての厳罰主義(ゼロ・トレランス)が台頭してくる中で、支援主義の実践、政策を深めていくことが重要である。授業の到達目標本稿は、上記のような意味における権利主体たる子どもの支援の特質、目的論(エンパワーメント・自己啓発)、実践・方法論(教育学・福祉学・政策学などの学際的研究)を授業の到達目標として設定し、以下のような柱に基づき講義を行う予定である。子ども支援学講義計画(詳細は講義時に解説)成績評価方法試験0%レポート0%平常点100%その他0%備考・関連URL年間を通しての演習目的に沿った研究活動の成果を十分にあげてきたかどうか、その研究者としてのオリジナリティ、クリティーク、ライティングの力量について、向上とその努力が見られるかを総合的に評価する。教育学コース―79―

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