【文学研究科】2019年度シラバス
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域に関する英語文献を探索する力や読解力・批判力を養い、それらを現代の地域・都市状況のなかで正確に意味づけて、社会現象を分析していく力を養うことに力点をおきたい。この研究指導の授業は、演習授業とも関連させながら進めて行く。掘り下げるテーマとしては、現代の地域・都市のダイナミズムとその社会的構成の複雑な動態について扱うことにしたい。近年の英語文献の渉猟と読解を進めながら、日本の現状と照らし合わせながら検討を進めていく。とくにエスニック・プロブレムズや階層問題等の、都市の現代の社会的構成の複雑さに起因する社会問題に焦点をあてながら、それに対する地域住民の活動を可能にするコミュニティの文化基盤や社会資本、及びアイデンティティの模索と創造性の構築といった点について検討を進めていく予定である。なお、当然のことながら、学生の関心領域にひきつけながら研究指導を行っていくので、扱うテーマの広がりは柔軟なものになる。授業の到達目標この研究指導では、都市社会や地域社会を対象にする理論研究や経験的な調査研究について、標準的な水準で一般的な内容の文献を読み取る能力を養い、現代の都市社会を取り巻く状況や課題、都市が抱えている社会問題の位相などについて、学生が独自に検討して深め、それを論文にまとめていく実力をつけることに主眼をおく。とくに、秋学期は読解力という点では、この領域に関する英語文献を探索する力や読解力・批判力を養い、それらを現代の地域・都市状況のなかで正確に意味づけて、社会現象を分析していく力を養うことに力点をおきたい。成績評価方法試験0%レポート0%平常点0%その他100%研究指導の成績評価については、その成績をPQの二級に分かち、Pを合格、Qを不合格とする。所定の研究指導を登録して指導を受けることをもってP(合格)とする。備考・関連URL関連URL:http:www.waseda.jpsem-muranolt01科目名社会学研究指導2-1Mナショナリズムと政治意識に関する経験的研究・社会調査方法論担当者名博士(社会学)都立大田辺俊介社会学コース―春学期金曜日2時限1年以上―――授業概要本研究指導は、各自の研究関心・研究テーマに基づき、修士論文執筆に関する研究指導を行うものである。そのためにまず履修者各自が、適切なテーマ設定を行い、そのテーマへの研究方法を明確化する必要があるため、その点について履修者全員で議論しながら検討していく。その上で、修士論文執筆のために必要な知識や技能の習得を行う。そのような課題達成のために、参加者が順番で自らの研究の進捗状況を報告し、それをめぐって参加者全員が議論をするという形式で進める。その具体的な手順と方法論を学ぶため、基本的にナショナリズムや政治意識に関する論文を採り上げ、その批判的読解を通じた検討を行う予定である。なお2−1では、テーマに関する先行研究の探索と検討を行いつつ研究計画を作成し、それに基づく調査計画もしくは分析計画を策定する。ゼミではその進捗状況を各自報告する。また終盤では書き上げた研究計画と調査(分析)計画を相互に検討し、問題点や修正点を議論する。授業の到達目標修士論文(あるいはその1章となる論文)の完成を到達目標とする。成績評価方法研究指導の成績評価については、その成績をPQの二級に分かち、Pを合格、Qを不合格とする。所定の研究指導を登録して指導を受けることをもってP(合格)とする。科目名社会学研究指導2-2Mナショナリズムと政治意識に関する経験的研究、社会調査方法論担当者名博士(社会学)都立大田辺俊介社会学コース―秋学期金曜日2時限1年以上―――授業概要本研究指導は、各自の研究関心・研究テーマに基づき、修士論文執筆に関する研究指導を行うものである。そのためにまず履修者各自が、適切なテーマ設定を行い、そのテーマへの研究方法を明確化する必要があるため、その点について履修者全員で議論しながら検討していく。その上で、修士論文執筆のために必要な知識や技能の習得を行う。そのような課題達成のために、参加者が順番で自らの研究の進捗状況を報告し、それをめぐって参加者全員が議論をするという形式で進める。その具体的な手順と方法論を学ぶため、基本的にナショナリズムや政治意識に関する論文を採り上げ、その批判的読解を通じた検討を行う予定である。2-2では、2-1で作成した研究計画に基づき必要な(質的・量的は問わない)経験的データの収集を行い、各自が必要な作業に取り組むとともに、その進捗状況を報告する。また終盤では書き上げた論文を相互に読みあい、問題点や修正点を議論して、最終的に修士論文(あるいはその1章となる論文)の完成を目指す。授業の到達目標修士論文の完成を到達目標とする。成績評価方法研究指導の成績評価については、その成績をPQの二級に分かち、Pを合格、Qを不合格とする。所定の研究指導を登録して指導を受けることをもってP(合格)とする。社会学コース―68―

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