【文学研究科】2019年度シラバス
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授業の到達目標・やや長めの文章を理解し、内容に関する質問に答えられる。・日独の具体的・抽象的なテーマについて、簡単に会話したり、短い文章を書いたりすることができる。成績評価方法試験50%教場試験レポート0%なし平常点50%出席:15%、単語リストの作成:5%、独作文などの宿題:30%その他0%なし備考・関連URL・単位を取得するには、合計で3分の2以上の出席が必要です。科目名ドイツ語を読む5(ナチ=ドイツと言語)ナチ=ドイツと言語担当者名村井浩一独語1単位春学期木曜日2時限1年以上―――授業概要独裁的な政権が国民をコントロールしようとするとき効力を発揮するのは、物理的・身体的脅迫もさることながら、言葉の力です。言葉を通じて人々を煽り、民族としての一体感を演出し、単純な二者択一を迫って合理的判断力を奪い、特定のイデオロギーを個々人の内面にまで浸透させていく。そのような戦略は残念ながらいまなお有効なのかもしれません。だからこそ、おぞましい結果を招いた過去を検証することが、我々の変わらぬ課題としてあるのだとも言えます。この授業では、ナチ統治下のドイツの人々を魅了してしまった様々な言葉も教材とします。たとえば、ナチ党大会を記録したリーフェンシュタール監督の映画意志の勝利の中でのヒトラーの演説などを取り上げます。一方でナチ政権に対する人々の距離感をうかがわせるようなジョークにも目を向けます。そのうえで、ナチ時代に独特の意味を付与されてしまった語彙を現代人がどう扱うべきかを論じた文章も読みたいと思っています。それらのテクストを訳読し、批判的な目で検証しながら、基本文法を学び終えた受講生を対象にドイツ語の読解力をさらに高めていこうというわけです。あくまでドイツ語の読解力向上を第一目標とする授業ではありますが、プロパガンダに惑わされない、広い意味での読む力を養う一助になればと願います。授業の到達目標辞書を用いて一般的なドイツ語の文章をなんとか自力で読解する能力を身につける。成績評価方法試験60%学期末に独文和訳を中心とした筆記試験を実施します(辞書持ち込み可)。レポート0%平常点40%授業中、随時指名して授業準備をきちんとしてあるか確認します。授業への真摯な取り組みを評価します。その他0%科目名ドイツ語を読む6(童話)ドイツ語で子ども向けのストーリーを読む担当者名松永美穂独語1単位秋学期火曜日5時限1年以上―――授業概要この授業では、初級文法の知識がある人を対象に、文法の復習を行いながら、ドイツ語圏の8〜10歳くらいの子を対象に書かれたストーリーを読んでいきます。授業の到達目標中級程度のドイツ語を楽に読みこなせるようになること。語彙を増やし、ドイツ語の構文を理解すること。成績評価方法試験50%最後の授業のときに教場試験を行います。レポート0%レポートは必要ありません。平常点50%普段の授業では、一人一人に当ててテクストの翻訳をしてもらいます。その他0%特になし。科目名ドイツ語を読む7(大学院受験のためのドイツ語)柔軟性のあるドイツ語脳を作ろう担当者名山本浩司独語1単位春学期火曜日4時限1年以上―――授業概要このクラスは学部最高レベルの講読の授業として設計されています。大学院受験のためと副題にありますが、受験一辺倒の練習ばかりではなく、高度なドイツ語の読解力を身につけることも目的にします。原則として国内主要大学院の入試に出されてきたさまざまなドイツ語テキストと同等以上のレベルのテキストを一回読み切りの形で取り上げます。人文科学分野の様々な研究領域から選ばれたテキストを手当たり次第に読み、語彙力の偏りを是正して柔軟性のあるドイツ語脳を養います。授業の到達目標大学院入学試験におけるドイツ語問題を難なく読めるようになること。成績評価方法試験80%理解度の確認テストの結果レポート0%平常点20%出席と参加度その他0%共通科目(外国語)(学部合併科目)―389―

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