【文学研究科】2019年度シラバス
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授業の到達目標授業の前半では、名詞と動詞の変化を覚えることを中心に、実際のテクストを読む上で不可欠な関係代名詞や分詞まで学ぶことを目標とします。後半では、現在刊行されているギリシャ語テクストのみならず、写本も参照しながら、テクストクリティークの基本も習得することを目指します。成績評価方法特に学期末の試験やレポートは課さず、毎回の授業での文法修得度(初学者)、翻訳の出来とディスカッションへの参加度(既習者)と努力度を加味して、評価します。備考・関連URL既習者も、毎回、手持ちのギリシャ語文法書を持参してください。科目名ギリシャ語2プラトンゴルギアスを読む担当者名三嶋輝夫外国語科目1単位秋学期水曜日2時限1年以上―――授業概要授業の前半では前期のギリシャ語Iに引き続き、前期の復習も含め基礎文法をしっかり身につけるとともに、後半では前期に引き続きゴルギアスの講読を行います。今期は終盤のソクラテスによるアテナイの現実政治批判と、本篇の最後を飾る死後の裁きに関するミュートスを読む予定です。初学者の諸君にも、残りの文法事項の学習と併行して、直接プラトンのギリシャ語原典に体当たりして、その醍醐味を味わって頂きたいと思います。授業の到達目標初学者の諸君は、前期に学んだ文法事項の徹底マスターとともに、直接プラトンのテキストに則して、文法的事項を再確認するとともに、プラトンの知的奔放さと思索の深みを体験することを目指します。既習者の諸君は、前期に学んだ文献批判を踏まえて、自分自身でテクストの読みについて吟味し、その解釈を展開出来るようになることを目標とします。成績評価方法ギリシャ語I同様、平常点で評価します。科目名中国古典語1韓愈の文を読む担当者名文学博士(北京大)丸井憲外国語科目1単位春学期木曜日3時限1年以上―――授業概要韓文の全集、篇として佳ならざるは無し(韓文全集、無篇不佳)とは、清代の学者で韓文起の編著者である林雲銘(1628−1697)の言葉である。実際、近代以前の中国において、韓愈の文は長らく綴り方の手本とされてきた。一方、現代の私たちにとって、それは中唐士大夫たちの生活ぶりや交遊の有り様を知る上で、高い資料的価値を有する。とりわけ韓愈の書状・送序・雑記・碑誌・祭文などには、彼を取り巻く親族・友人に対する温かな情愛が溢れている。これらを丹念に訓読しながら味読し、さらに中唐という時代にも思いを馳せることが、本講座の目的である。授業の到達目標(1)原文の中国古典語に、精確な日本古典語を当てはめる作業を丹念に行なうことで、訓読力を高める。(2)訓読文の作成を通じて、中国古典を読解する力を養う。(3)作成された訓読文を通じて、中唐という時代の雰囲気を感じ取る。成績評価方法試験0%行なわない。レポート0%行なわない。平常点100%訓読文の作成作業の成果(発表)を中心に、授業に対する積極性(討論)なども踏まえて評価する。その他0%とくになし。備考・関連URL授業は日本語で行なうので、中国語を履修していない者でも心配は要らない。質問は随時、所定のメールアドレス宛てに行なうことができる。科目名中国古典語2韓愈の文を読む担当者名文学博士(北京大)丸井憲外国語科目1単位秋学期木曜日3時限1年以上―――授業概要韓文の全集、篇として佳ならざるは無し(韓文全集、無篇不佳)とは、清代の学者で韓文起の編著者である林雲銘(1628−1697)の言葉である。実際、近代以前の中国において、韓愈の文は長らく綴り方の手本とされてきた。一方、現代の私たちにとって、それは中唐士大夫たちの生活ぶりや交遊の有り様を知る上で、高い資料的価値を有する。とりわけ韓愈の書状・送序・雑記・碑誌・祭文などには、彼を取り巻く親族・友人に対する温かな情愛が溢れている。これらを丹念に訓読しながら味読し、さらに中唐という時代にも思いを馳せることが、本講座の目的である。授業の到達目標(1)原文の中国古典語に、精確な日本古典語を当てはめる作業を丹念に行なうことで、訓読力を高める。(2)訓読文の作成を通じて、中国古典を読解する力を養う。(3)作成された訓読文を通じて、中唐という時代の雰囲気を感じ取る。成績評価方法試験0%行なわない。共通科目(外国語)(大学院設置科目)―355―

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