【文学研究科】2019年度シラバス
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科目名精神病理学1(保健医療分野に関する理論と支援の展開)こころの病気とその治療回復について理解する担当者名博士(医学)慶大前田貴記心理学コース2単位春学期木曜日3時限1年以上―――授業概要精神病理学は、“こころ”および“こころ”の病気を扱うための固有の学である。”こころ”は主観的なものであるため、直接扱うことは難しいが、精神医学の基本である精神病理学について講義し、精神疾患でみられる様々な異常心理現象についての理解を深めていただく。その上で、治療回復論についても考える。文学・藝能などの藝術も、人間の“こころ”を扱う領野であり、精神病理学と主題や技法が重なるところがある。藝術のもつ治療的意義についても考えてみたい。なお、本授業は保健医療分野に関わる公認心理士の実践としての授業となるような内容となっている。授業の到達目標*精神医学の基本的な考え方を理解する。*主な精神疾患の概要を理解する。*異常心理を通じて、正常心理について再発見する。*こころを護り回復させていくための治療回復論について考える。成績評価方法試験0%実施しません。レポート50%学期の最後に、レポートを提出していただきます。平常点50%出席率で評価します。その他0%特になし備考・関連URL備考:他研究科の学生で受講希望の場合は、担当教員に事前に連絡し受講の可否を確認すること科目名精神病理学2こころの病気とその治療回復について理解する(応用編)担当者名博士(医学)慶大前田貴記心理学コース2単位秋学期木曜日3時限1年以上―――授業概要精神病理学は、“こころ”および“こころ”の病を扱うための、固有の学である。“こころ”は主観的なものであるため、直接的に扱うことは難しいが、精神病理学について講義し、精神疾患でみられる様々な異常心理現象についての理解を深めていただく。その上で、治療回復論についても考える。文学・藝能などの藝術も、人間の“こころ”を扱う領野であり、精神病理学と主題や技法が重なるところがある。藝術のもつ治療的意義についても考えてみたい。本クラスは春学期の精神病理学Ⅰをふまえ、特に社会との界面で生じてくる精神医学的問題について深く掘り下げていく内容となるが、本クラスのみ履修する者にも理解しやすいように講義を行います。授業の到達目標*精神病理学を通して、‟こころ”についてあらためて考える。*社会における精神医学の役割について考える。*現代社会における主体性のありようをふまえ、こころをいかに護るかについて考える。成績評価方法試験0%実施しません。レポート50%学期の最後に、レポートの宿題を出します。平常点50%出席率で評価します。その他0%特になし科目名神経生理学研究1担当者名工学博士阪大伊藤南心理学コース2単位春学期金曜日5時限1年以上―――授業概要我々が日常的に行う知覚、認知、行動の仕組みを理解するには、人間の行動にあらわれるそれらの性質や機能を明らかにするだけではなく、その背後にある神経メカニズムを理解することが必要である。本講義では、広範囲にわたる神経生理学のテーマの中から、視知覚を中心に我々の神経システムが如何に機能するか、そうしたメカニズムをどのように明らかにしていくのかについて概説する。本講義を通じて、システムとしての神経系の機能や振る舞いを明らかにし、そのメカニズムを明らかにするための基本的な考え方を学び、考えることにより、本研究科が掲げる多様な考え方、価値観を修得を目指す。神経生理学入門、視覚中枢の概要について講義したのち、テキストの抄読を分担して行う。担当の学生はテキストの内容を解説し、質疑応答を行う。その後、全員で関連したテーマについて議論する。神経生理学研究2と合わせて受講することが望ましい。神経生理学研究1では主に視覚入力の情報処理のメカニズムに焦点を当てて、テキストを丁寧に読み込む。授業の到達目標神経システムの構造、そのメカニズム、その研究方法について、基本的な考え方を修得し、今日の神経生理学研究において何が分かっており、今後何を目指すのかを理解することを目標とする。成績評価方法試験0%なしレポート20%講義中に取り上げた話題をテーマにしたレポートの提出を求める。講義内容の理解度を評価の対象とす心理学コース―35―

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