【文学研究科】2019年度シラバス
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科目名考古学研究12奈良時代の考古学(2)担当者名博士(文学)早大城倉正祥考古学コース2単位秋学期無フルOD1年以上――フルオンデマンド授業概要平城京に都がおかれた710-784年までを奈良時代と呼ぶ。この時代は、日本が律令国家として成熟期を迎えると同時に、大陸・半島からの影響を受けつつ以後の日本文化の基層となりうる文化基盤を整えた時期でもあった。本講では、この時代の文化的特色を歴史的に位置づけるため、平城京での人々の暮らしに焦点をあてる。特に、発掘された遺構・遺物など考古学的素材をもとに、当時の都での人々の生活を復原する。発掘資料に目を向ければ、文献史料には残らなかった人々の姿が見えてくるはずである。授業の到達目標平城京の出土遺物に関する最新の研究成果について理解を深めるとともに、受講者自身が考え、調べる力をつけることを目標とする。レポート作成を課題とする。成績評価方法オンデマンド授業の視聴状況を基に出席と判断し、評価対象とする(30%)。レポートの提出を課題とし、評価の対象とする(70%)。科目名考古学演習1-1修士論文の作成技術担当者名長崎潤一考古学コース2単位春学期月曜日5時限1年以上―――授業概要修士論文作成のため論文読解力、研究構想力の養成のため、専門分野の異なる受講生が共通に議論できるような、優れた論文を選択して受講生全員で読んで論評しあう形で授業を進める。またこれまで取り組んできた研究について受講生全員に発表してもらう。これを題材に受講生相互に議論しあう形をとる。授業の到達目標修士論文作成の遂行力養成を目標とする。また他人の論文、研究に対しての批評力を養成する。成績評価方法試験0%なしレポート0%なし平常点0%なしその他100%授業への参加度で評価する。科目名考古学演習1-2修士論文執筆の研究指導担当者名長崎潤一考古学コース2単位秋学期月曜日5時限1年以上―――授業概要この授業では修士論文作成にむけて実践的な研究指導を行う。受講者の研究テーマ、専門分野を考慮して、論文作成のための資料の扱い方、分析の視点の設定、分析結果からどんな結論も導くのか、など修士論文作成の経過を見ながら、具体的に問題になる事項について扱う。授業の到達目標修士論文の作成に必要な資料操作力、分析力、適切な解釈について、これらを遂行できる実践力の育成を目標とする。成績評価方法試験0%レポート0%平常点100%授業への参加度によって評価するその他0%科目名考古学演習2-1権力の生成担当者名寺崎秀一郎考古学コース2単位春学期月曜日4時限1年以上―――授業概要数百万年にわたる人類社会の歴史が明らかにしたのは、単純なものから複雑なものへの変化、ということである。これは、L.H.モルガンからE.サービス、M.サーリンズ、M.フリードらへと連なる社会進化説として知られているが、社会進化を換言するならば、平等な社会から不平等な社会への変化ということになる。したがって、不平等の起源とそのメカニズムを理解することが重要であるが、不平等とは考古学的には各種の資源に対するアクセス権の差異として顕在化する。これを権力と呼び、その本質について受講生とともに議論を深化させていく。本演習では、特に考古学以外の領域に目を向け、理論的な側面について、日本語文献(邦訳)を中心に精読する。授業の到達目標考古学研究が人類学、歴史学等の周辺領域の研究成果を応用しながら、その理論的側面を充実させてきたことを学び、各自の研究に反映させることを目指す。成績評価方法研究報告の内容、および討議への積極的参加等を総合的に評価する。備考・関連URL後期に開講する考古学演習2-2とは連続する授業内容であるため、併せて受講することを推奨する。考古学コース―270―

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