【文学研究科】2019年度シラバス
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科目名西洋史学演習2-2担当者名博士(文学)京大井上文則西洋史学コース2単位秋学期木曜日4時限1年以上―――授業概要5世紀のラテン語史料を講読する。ディプロマポリシーにある人類が生みだしてきた人文科学の知の財産を継承する一助となる授業である。授業の到達目標講読を通して、ラテン語読解力の向上を目指すとともに、5世紀のローマ帝国についての理解を深める。成績評価方法試験0%なしレポート0%なし平常点100%発表・討論内容で評価する。その他0%なし科目名西洋史学演習3-1中世ラテン語史料購読I担当者名博士(文学)早大甚野尚志西洋史学コース2単位春学期木曜日4時限1年以上―――授業概要中世ヨーロッパ史の史料に関する知識を得るために中世ラテン語史料(証書、年代記など)を読む。授業では史料の読解だけでなく、史料の書かれた歴史的な背景について参加者が調べ、報告することも行う。授業の到達目標中世ヨーロッパ史の史料についての知識を深める。成績評価方法試験0%なし。レポート0%なし。平常点100%訳読を評価する。その他0%なし。科目名西洋史学演習3-2中世ラテン語史料講読II担当者名博士(文学)早大甚野尚志西洋史学コース2単位秋学期木曜日4時限1年以上―――授業概要中世ヨーロッパ史に関する史料の知識を得るために、中世ラテン語の史料(証書、年代記など)を読む。授業では史料の読解だけでなく、史料の書かれた歴史的な背景についても参加者が調べ、報告する。秋学期は春学期の中世ラテン語史料購読Iの継続として授業を行う。授業の到達目標中世ヨーロッパ史の史料についての知識を深める。成績評価方法試験0%なし。レポート0%なし。平常点100%訳読で評価する。その他0%なし。科目名西洋史学演習4-1ハプスブルク帝国の国民史・国民国家史研究の現状と課題担当者名博士(文学)早大中澤達哉西洋史学コース2単位春学期月曜日4時限1年以上―――授業概要18−19世紀ハプスブルク帝国にかかわる国民形成論・国民国家論・ナショナリズム研究を、一次史料を踏まえ検証する。言うまでもなく、1980年代から2010年前後にかけての欧米の学界では、ヨーロッパの国民民族は太古の昔から存在する共同体なのかどうか、あるいは、近代以降に創られた人工物なのかどうかについて、ハプスブルク帝国史との関連で激しい論争が展開されてきた。これまでの学説は以下のふたつに割れていた。前者は、国民民族の起源を古代に置き血縁的・社会的連続性を重視する原初論系本質主義であり、後者は、18世紀の産業革命に際して国民民族が構築ないしは捏造されたと理解する近代論系構築主義である。近年では、中間形態としてのエスノ象徴主義、さらには社会構成主義が現れている。本演習は、一次史料も参照しながら、近代ハプスブルク帝国史研究にかかわる近代国民民族とそのナショナリズムの根源に関する社会構成主義のP・ギアリーとM・ヴィローリの著書を講読し、近世後期以降のハプスブルク帝国史を考察する際に必要な総合的な分析力を高める。授業の到達目標社会構成主義のP・ギアリーとM・ヴィローリの著書を概観し、その利点と問題点を一次史料を通じて理解する。成績評価方法試験0%試験は実施しない。レポート30%正確かつ論理的なレポートを書くことができる。平常点70%授業内容を理解し、質問などを通して、授業に積極的に参加している。その他0%特になし。西洋史学コース―257―

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