【文学研究科】2019年度シラバス
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成績評価方法試験0%実施しない。レポート50%期末に課す。主に授業内容の理解度を評価する。平常点50%授業への参加度による。その他0%特になし。科目名東洋史学特論13唐代ソグド人漢文墓誌の研究(1)担当者名博士(文学)早大石見清裕東洋史学コース2単位春学期水曜日2時限1年以上―――授業概要隋唐時代の中国は、国際色豊かな文化が花開いた時代とされる。その際に想定されるのは、西域文化の流入と中国社会のその消化であろうが、それをもたらした民族としては通常ペルシア系ソグド人が想起される。ソグド人に関しては、これまでも多くの研究が蓄積され、もはや限られた史料からは言い尽くされた感があった。しかしながら、20世紀末から21世紀初めにかけて、中国で数多くのソグド人墓葬が発見され、それらからこれまでは全く知られなかった新しいソグド人の漢文墓誌が出土した。それらの新しい情報によって、従来のソグド人解釈は書き改められるべき段階に入っている。本講座は、上記の新出ソグド人墓誌を講読し、その情報を分析することによって、隋唐時代のソグド人社会のあり方と、それが中国史に与えた影響とを考察する。本年度は、長安周辺より出土した墓誌を講読し、訳注作業を行う。授業の到達目標引用出典の特定と墓誌文の正確な解釈を行い、録文・訓読・語釈・口語訳を施し、隋唐史研究に対して本史料がもたらす新知見をつかみ、最終的には学術誌に発表することを目標とする。成績評価方法試験0%試験は行わない予定。レポート0%レポート提出は行わない予定。平常点100%講読担当者の発表と、授業への取り組み方によって評価する。その他0%特になし。科目名東洋史学特論14ソグド人漢文墓誌の講読(2)担当者名博士(文学)早大石見清裕東洋史学コース2単位秋学期水曜日2時限1年以上―――授業概要唐時代のソグド人・テュルク人墓誌を、担当者を決めて全員で講読し、訓読・語釈・口語訳を確定し、訳注を作成する。同時に、引用故事の出典や類似表現を調べ、他の史書・文書とも照らし合わせて、本史料の持つ意義、および本史料によって新たに得られる知見を整理する。授業の到達目標墓誌文を講読し、最終的には全文の訳注を作成し、それを発表して学界に史料を提供する。成績評価方法試験0%試験は行わない予定。レポート0%レポート提出は行わない予定。平常点100%授業への取り組み方によって評価する。その他0%特になし。科目名東洋史学演習1-1三国遺事を読み直す担当者名博士(文学)早大李成市東洋史学コース2単位春学期火曜日4時限1年以上―――授業概要三国遺事は高麗の僧一然によって1280年代に編纂された。三国史記と同様に936年に滅亡した後百済以前の歴史を対象としながらも、儒教史観ともいうべき三国史記とは異なり、三国(新羅・高句麗・百済)以前の古くにさかのぼる歴史を扱い、さらには仏教関係記事を中心に、信仰、習俗、説話、詩歌など、広く社会・文化に関わる史料をふんだんに採録していることから、ときには三国史記以上の価値評価がなされることがある。ただし、様々な逸書の引用や難解な仏教関係記事、文体、編纂の不統一などによって、その解釈は容易でない。まずは、歴史資料として扱う前に、同書が編纂された時代の文脈の中での記述内容に留意しながら、従来の解釈や注釈を批判的に検討し、三国遺事の文献としての性格を見極めたい。授業の到達目標三国遺事の精読を通して、従来の三国遺事に対する解釈や訳注の問題点を具体的に見出す。成績評価方法試験0%なし。レポート0%なし。平常点100%教場における訳注の分担発表および担当原稿の提出。その他0%なし。東洋史学コース―245―

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