【文学研究科】2019年度シラバス
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中世史のみならず日本史を総体として理解するためには、その追究は最重要課題のひとつである。本演習ではこうした認識に基づき、中世前期の国家に関わる問題を、権力構造・社会制度・思想・文化などから多角的に追求する。授業の到達目標中世前期国家論の理解を深める。成績評価方法授業での発言等、参加姿勢や報告の内容から評価する。科目名日本史学演習8-2中世国家史の研究担当者名博士(文学)早大久保健一郎日本史学コース2単位秋学期金曜日5時限1年以上―――授業概要中世後期における国家の研究。日本史上中世国家は、他の時代の国家に比してその内実がもっとも不分明である。したがって中世史のみならず日本史を総体として理解するためには、その追究は最重要課題のひとつである。本演習ではこうした認識に基づき、中世後期の国家に関わる問題を、権力構造・社会制度・思想・文化などから多角的に追求する。授業の到達目標中世後期国家論の理解を深める。成績評価方法授業での発言等、参加姿勢や報告の内容から評価する。科目名日本史学演習9-1昭和初年の社会主義者担当者名博士(文学)京大鶴見太郎日本史学コース2単位春学期金曜日5時限1年以上―――授業概要前年度より引き続き、社会主義者・橋浦時雄(1891−1969)の日記(橋浦時雄日記)を会読していく。対象となる時期は1920年代後半から30年代初頭までを予定している。当該期は、労農派の形成、十五年戦争の開始など、思想・政治史上、大きな変動があった時期であり、橋浦自身がそれをどう捉えたのか、資料から検討していく。これまでと同様、資料中、回想にわたる部分については、適宜、関連資料によって、その内容と事実関係を確かめつつ、会読をすすめる。授業の到達目標当該期の国際情勢に対し、明治時代からの社会主義運動家の示した姿勢について理解する。成績評価方法試験0%特に行わないレポート0%特に行わない平常点100%会読への出席と発表によって評価その他0%特に行わない科目名日本史学演習9-21930年代の社会主義者担当者名博士(文学)京大鶴見太郎日本史学コース2単位秋学期金曜日5時限1年以上―――授業概要前期に続いて、橋浦時雄(1891−1969)の日記(橋浦時雄日記)を読み解いていく。対象時期は、1930年代初頭から半ばにかけてを予定している。この時代は、思想史的に社会主義者の大量転向の時期に符合するが、その渦中にあって橋浦がどのような態度を示したのかを主題のひとつに据える。必要に応じて他の同時代資料を適宜参照しながら、記述内容との比較を行い、考察をすすめる。また、労農派の群像が、当該の時代にあって、どのような人的交流を行っていたのかを検討課題に据える。授業の到達目標1930年代の思想環境について、同時代の社会主義者を指標に把握できる。成績評価方法試験0%特に行わないレポート0%特に行わない平常点100%会読への出席と発表その他0%特に行わない科目名日本史学研究指導1-1M日本近世史の研究担当者名博士(文学)東大伊川健二日本史学コース―春学期木曜日3時限1年以上―――授業概要日本近世史の分野から修士論文の課題を設定し、修論準備報告を行う。課題の設定、論理構成、史料解釈などについて指導する。授業の到達目標修士論文の完成を到達目標とする。成績評価方法研究指導の成績評価については、その成績をPQの二級に分かち、Pを合格、Qを不合格とする。所定の研究指導を登録して指導を受けることをもってP(合格)とする。日本史学コース―231―

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