【文学研究科】2019年度シラバス
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科目名美術史学研究8幕末明治日本絵画史研究担当者名岡戸敏幸美術史学コース2単位秋学期火曜日2時限1年以上―――授業概要絵画がただそれのみで存在し得ないのは、美術史を学び始めた者の誰もが知るところであろう。幕末から明治へといたる、およそ百年の日本絵画も例外ではなく、自然科学(博物学・医学・光学等)、文学はもとより同時代の雅俗混淆の文化全般との関連をもっている。その様相は、人間の営みの多様さを映し出す。本講義では、幕末明治の日本絵画を人の営みの所産と捉え、その特質を考えていく。講義科目ではあるが、受講者各自の考えをきく機会を多く設け、問題意識の共有と討議の場としたい。受講者と相談の上、教室外での見学会等も検討したい。なお、毎時間、美術史研究に必須な江戸明治の一次文献資料(版本・写本・自筆を問わない。草・行書体や漢文で書かれたものが中心となる)読解を課すので、そのための自学自習が求められる。授業の到達目標幕末明治の日本絵画の特質を考究し、新しい研究課題を発見する契機とする。成績評価方法試験0%特に予定していません。レポート70%問題設定の有為性と独創性、論述の正確さと説得性などを軸に評価します。平常点30%出席状況に加え、講義への参加度などを評価します。その他0%特にありません。備考・関連URL美術史を我がこととして学ぶ姿勢を期待します。科目名美術史学演習1-1担当者名成澤勝嗣美術史学コース2単位春学期金曜日3時限1年以上―――授業概要受講者諸君がこれまで手がけてきた研究(卒業論文など)や、現在関心を抱いているテーマ、作品調査の報告などについて発表してもらい、皆で検討を試み、意見の交換をおこなう。さらにその発表をもとに、こちらから各受講者にふさわしい新たな課題を与え、それに関する研究発表をおこなってもらう。どちらも意欲的な発表と活発な質疑を期待する。実際に絵画作品と出逢ったとき、どのように調査・記録・考察をおこない、日本文化の顕彰に役立てていくか、それに必要な知識と技術を身につけることを目標とする。授業の到達目標実際に絵画作品と出逢ったとき、どのように調査・記録・考察をおこない、日本文化の顕彰に役立てていくか、それに必要な知識と技術を身につけることを目標とする。成績評価方法平常点100%研究発表の独自性、完成度による科目名美術史学演習1-2担当者名成澤勝嗣美術史学コース2単位秋学期金曜日3時限1年以上―――授業概要受講者諸君がこれまで手がけてきた研究(卒業論文など)や、現在関心を抱いているテーマ、作品調査の報告などについて発表してもらい、皆で検討を試み、意見の交換をおこなう。さらにその発表をもとに、こちらから各受講者にふさわしい新たな課題を与え、それに関する研究発表をおこなってもらう。どちらも意欲的な発表と活発な質疑を期待する。実際に絵画作品と出逢ったとき、どのように調査・記録・考察をおこない、日本文化の顕彰に役立てていくか、それに必要な知識と技術を身につけることを目標とする。授業の到達目標実際に絵画作品と出逢ったとき、どのように調査・記録・考察をおこない、日本文化の顕彰に役立てていくか、それに必要な知識と技術を身につけることを目標とする。成績評価方法平常点100%研究発表の独自性、完成度による科目名美術史学演習2-1集神州三宝感通録巻下聖寺篇の釈読担当者名博士(文学)早大肥田路美美術史学コース2単位春学期木曜日6時限1年以上―――授業概要7世紀の仏教史家、道宣の晩年の著作集神州三宝感通録は、中国への仏教初伝から初唐に至る約600年間に仏舎利、仏像、仏寺、聖僧、仏経などに現れた感通譚(霊験説話)を集録したもので、中国に限らず広く仏教美術の作品やそれに関わるさまざまな事象について考える上での、貴重な示唆と情報の宝庫である。この演習では、巻下の聖寺篇を釈読し、特に仏教美術に関わる問題を細かく拾い上げて、できる限りの解釈の可能性を追究したい。春学期の本科目では、テキストの予定範囲を事前に訓読、現代語訳し、注を付すべき事項について考えたものを持ち寄って、詳細に検討を加える。秋学期に開講する演習2−2では、それをもとに注の執筆を進めるので、両科目とも履修することが望ましい。なお、これら一年間の成果は、冊子としてまとめる美術史学コース―211―

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