【文学研究科】2019年度シラバス
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授業の到達目標おもに19世紀から20世紀初めにかけてのロシア文学の歴史や主要な作家、作品、その背景について、古今の論文を通して総合的に理解することを目標とします。成績評価方法試験0%レポート0%平常点100%出席と予習、授業への参加度をあわせて評価します。その他0%科目名ロシア文化講義819世紀ロシア文学とその思想的・文化的背景担当者名博士(文学)早大坂庭淳史露語露文コース2単位秋学期火曜日2時限1年以上―――授業概要この講義では、19世紀ロシア文学とりわけ詩について、ボリス・トマシェフスキー、リディア・ギンズブルク、ヴァジム・コージノフといった研究者たちの古典的名著と言われる著作を踏まえながら学んでいきます。ロシア詩の体系と個々の作品を分析するために必須の知識を身につけながら、あわせてミハイル・エプシュテインやエフィーム・エトキント、ウラジーミル・カントルといった研究者たちの著作にもを目を向け、最近の研究の動向も把握していきます。また、ロシア語論文を正確に読むための語学力も養っていきます。授業の到達目標おもに19世紀から20世紀初めにかけてのロシア文学の歴史や主要な作家、作品、その背景について、古今の論文を通して総合的に理解することを目標とします。成績評価方法試験0%レポート0%平常点100%出席と予習、授業への参加度をあわせて評価します。その他0%科目名ロシア文化講義11ロシア・フォルマリズムとはなんだったのか1担当者名博士(文学)早大八木君人露語露文コース2単位春学期金曜日3時限1年以上―――授業概要このロシア文化講義11では、ロシア文化講義12と同様に、文学を論じるための理論やツールとしてではなく、文化現象としてロシア・フォルマリズムを扱っていきます。いうまでもなく、理論とは、抽象的な真空状態のうちで生まれるのではなく、その理論にたずさわる個人やグループの心理や精神、そして、歴史的に規定された何らかの条件のもとで生成します。従って、この講義のかかげる根本的な問いは、ロシア・フォルマリズムとはなんだったのかということになります。とはいえ、そのためにはまず、個別的な理論やツールとして紹介されがちなロシア・フォルマリズムを、ある種の運動体として全体的に捉える必要があります。このロシア文化講義11では、浩瀚な研究書であるハンゼン=レーヴェロシア・フォルマリズムと、同時代の当事者の証言としてヤコブソン形式学派と現代のロシア文芸学とを中心的にとりあげ、講読しながら、解説を加えていきます。とりわけロシア・アヴァンギャルドの中でロシア・フォルマリズムを捉えている前者を紐解くことによって、ロシア・フォルマリズムの全体像のみならず、文化現象としてのフォルマリズムが、同時代の文化的コンテクストの中でどういう位置にあったのかもみえてくるはずです。授業の到達目標ロシア・フォルマリズムを文化現象として捉えていくにあたって、個々の理論やツール、用語としての理解を超えて、運動としての全体像を仮構し、ひとりよがりではない、説得力のあるかたちでそれを把握することを目標とします。成績評価方法試験0%レポート0%平常点100%出席や予習の状況、授業への参加態度によって評価します。その他0%科目名ロシア文化講義12ロシア・フォルマリズムとはなんだったのか2担当者名博士(文学)早大八木君人露語露文コース2単位秋学期金曜日3時限1年以上―――授業概要このロシア文化講義12では、ロシア文化講義11と同様に、文学を論じるための理論やツールとしてではなく、文化現象としてロシア・フォルマリズムを扱っていきます。いうまでもなく、理論とは、抽象的な真空状態のうちで生まれるのではなく、その理論にたずさわる個人やグループの心理や精神、そして、歴史的に規定された何らかの条件のもとで生成します。従って、この講義のかかげる根本的な問いは、ロシア・フォルマリズムとはなんだったのかということになります。このロシア文化講義12では、上のような観点から、現代のロシア・フォルマリズム研究をみていきます。中心となるのは、ヤン・レフチェンコ他者の学問、イリヤ・カリーニンやセルゲイ・ウシャーキンらの著作となります。授業の到達目標ロシア・フォルマリズムを文化現象として捉え、ロシア・フォルマリズムとはなんだったのかという問いに対して、ひとりよがりではない、説得力を有するかたちで各自が回答を有することを目標とします。ロシア語ロシア文化コース―169―

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