日本語教育研究科
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日本語教育学の創生―多岐にわたる領域をカバーする総合的な「日本語教育学理論研究」日本語教育とは、「日本語の教育」と言い換えることができます。しかし日本語研究の成果をそのまま教育に応用することが日本語教育ではありません。「複雑な体系を持っている日本語」を、「重層的な社会」において、「多様な人びとが教える/学ぶ」というのは、いったいどのような営みなのでしょうか。それを研究対象とする日本語教育学の全体像は、どのように描けるでしょうか。当研究科では、「日本語」「教育/学習」「社会」をカリキュラムの3本柱に据えることにより、多岐にわたる領域をカバーする総合的な「日本語教育学理論研究」科目を展開しています。実践的なカリキュラム―日本語教育の多様化と社会のニーズに応える「日本語教育実践研究」当研究科のカリキュラムの特色のひとつに「日本語教育実践研究」科目があります。当研究科の専任教員は、全員それぞれ異なる日本語教育現場を舞台にこの科目を展開しています。学内の日本語教育研究センター(下述)だけでなく、地域に開かれた日本語教室、都内教育委員会との連携、Webなどを利用した遠隔授業、海外の日本語教育機関への派遣プログラムなど多様であり、上記の理論研究科目と連動することにより、高度な実践力、教育力を持った人材を養成する仕組みを備えています。早稲田大学には、約6,000名の外国人留学生が在籍しています。CJLは全学の日本語教育を一元的に担う学内機関として、200名を超える教育スタッフによって展開される、週あたり約650コマの日本語授業を開講しています。当研究科の専任教員は全員CJLのセンター員を兼任しており、うち5名はCJLの日本語授業を実践研究科目の現場とし、生きた日本語教育実践の機会を提供しています。現役日本語教師学部新卒者●学会・研究会での発表●学術雑誌への論文投稿大学院博士後期課程国内外日本語教育機関・教員日本語教育研究センター・インストラクター日本語教育研究センター(Center for Japanese Language(CJL))とは入 修 大学院日本語教育理論と実 「理論研究」 「実践研究」「6日本語教育研究科の特色

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