日本語教育研究科
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3つの方針大学院日本語教育研究科では修了認定・学位授与に関する方針、教育課程の編成・実施の方針、入学者受入方針を次のように定めています。早稲田大学の総合性・独創性を生かし、体系的な教育課程と、全学的な教育環境と学生生活環境のもとに、 多様な学問・文化・言語・価値観の交流を育み、地球社会に主体的に貢献できる人材を育成する。 当研究科では、ますます多言語化・多文化化する社会状況の中で多様な言語・文化背景を持ちつつ日本語に よるコミュニケーションを学ぶ学習者のための言語教育を、そしてそのような言語教育が実現できる社会の構築に貢献できる人材を育成することを目指している。 修士課程では、日本語の特性や言語活動、コミュニケーション、言語習得と言語学習、言語教育と社会など、「日本語」、「学習と教育」、「社会」という日本語教育学の三領域の重なりを深く理解し、日本国内外の教育現場における実践研究から日本語教育学を体系的に、かつ実践的に学ぶ。そのことを通じて、日本語教育学の高度な 専門性を備えた実践的な専門家を養成する。 博士後期課程では、日本語教育学の高度な専門性と実践力に加え、日本語教育学をさらに発展できる研究 能力を有する実践研究者の養成を主眼とする。教育課程の編成・実施の方針当研究科では、多様な言語観・能力観・教育観の共存する日本語教育界において、学生一人ひとりが自らの立場を形成・更新することを目的として、次の3つの柱から教育カリキュラムを構成している。 第1は、「理論研究」として、言語、言語教育、言語文化、コミュニケーション、教授法、言語習得、学習環境、言語教育政策など、日本語教育を取り巻く今日的課題を複合的な視点で捉え、最新の研究成果に基づいて理論的に実証・研究するものである。 第2は、「実践研究」として、併設する日本語教育研究センターの日本語教育プログラムと連動した日本語教育者養成プログラムを展開しているほか、いくつかの学外教育機関との提携によりさまざまな教育実践と社会連携を行っている。これらは、日本語教育の現場に密着した指導により日本語教育者としての実践力を養成するものである。 第3は、「演習」として、上記の理論・実践の考え方と方法を、一人ひとりがどのように自分のものとして身につけることができるのか、またそれにはどのような環境づくりが必要か、さらにそこで実践者はどのような支援ができるのかなど、理論・実践の両面の視点から修士論文の作成を中心に検討している。 博士後期課程においては、世界各地に在職しながら論文作成が可能な指導体制を構築している。入学者受入方針早稲田大学では、『学問の独立』の教育理念のもとで、一定の高い基礎学力を持ち、かつ知的好奇心が旺盛で、本学の理念である進取の精神に富む、勉学意欲の高い学生を、わが国をはじめ世界から多数迎え入れる。 国内外における日本語教育の需要の増大と多様化の時代にあって、日本語教育は大きな転換期を迎え、こうした変化に対応可能な、かつ高度な知識と実践力のある日本語教育専門家が強く求められている。このような社会的ニーズに応えるべく、当研究科では、日本語教育の現職経験者、多様な社会経験を有する者など、日本語教育に強い関心と意欲を持つ者を積極的に受け入れている。すなわち、修士課程においては、日本国内受験の一般入試に加え、渡日を要さずとも受験できる海外入試、さらに学内選抜入試、海外指定校制度など多様な入学制度を設けている。博士後期課程においても、日本国内受験の一般入試に加え、渡日を要さずとも受験できる海外入試を設けている。本研究科では、修士課程・博士後期課程ともセメスターごとに入学者選抜を行い、世界各国・各地域の留学生、現職の日本語教師、社会人など、それぞれ異なる背景を持った様々な人たちを広く迎え、日本語教育学の専門家を養成している。修了認定・学位授与に関する方針ディプロマ・ポリシーカリキュラム・ポリシーアドミッション・ポリシー5

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