日本語教育研究科
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日本語教育学オンデマンド講座:テーマ型212017年度受講生の声受講生の方からお寄せいただきました、オンデマンド講座テーマ型の受講体験記をご紹介いたします。 ■精選されたエッセンスが示されているので、1度目は概要をつかみ、2度目は細部に注意を払ったり、一時停止してメモしたりしてます。疑問に思ったことは思い立った時にもう一度聞けますので、自問自答や振り返りにとても役立ちます■BBSの場が設定されているので、どこにいても時間を選ばず、みなさんとこのようなやりとりができるという点は最大の利点だと思います。実は投稿するのは大変な勇気がいりますし、書かなければよかったなと思うこともありましたが、その意味では教室での発言はもっと気軽でしたが、ここに書きますと直接向き合っていただいている感じは強いです。■日本語教育につながる、日本のみならず世界にいらっしゃる方々との場であること、そして先生やメンターの方々がデザインされる場であることを有り難い学びの機会と思っております。①5/27-6/2②6/3-6/9③6/10-6/16子どものための日本語教育 ―実践編―早稲田大学大学院日本語教育研究科 教授 川上 郁雄日本語を学ぶ子どもを対象にした日本語実践をどのような観点から考えたらよいかを具体的に提示し、受講者とともに考える授業をめざします。  1回目:子どもがことばを学ぶときはいつか子どもがことばを学ぶための言語活動を考えます。子どもがことばを学ぶための言語活動の観点をもとに、具体的な例を解説します。そのうえで受講生は言語活動のサンプル(ユニット教材案)を作成します。BBS:受講生は最初の週で、なぜこの講座を受講しようと思ったのか、また、今どんな子どもに日本語を教えているか、あるいは将来どんな子どもに日本語を教えたいと考えているか等の自己紹介を行います(これは全員発言しなければなりません)。そのうえで、講義の内容について疑問に思ったことや質問を自由に発信します。さらに、課題のサンプルを作成する前に、自分のアイディアを語ったり、サンプル作成で困っていることなど意見交流をします。  2回目:子どもにとっての「ことばの力」とは何か子どもがことばを学ぶための言語活動から、どのような「ことばの力」が生まれると考えたらよいのでしょうか。自ら作成した言語活動のサンプルを例に、受講生の考える「ことばの力」は何かを考えます。BBS:受講生は、講義の内容について疑問に思ったことや質問を自由に発信します。さらに、自分の作成したサンプル、また他の受講生が作ったサンプルを見ながら、意見交流をします(これは全員発言しなければなりません)。作成したサンプルのねらいはどこにあるか、どのような「ことばの力」を育成しようと考えたかなど、自由に意見交流をします。  3回目:実践的教材とは何か子どもがことばを学ぶための言語活動に必要な教材は何かを考えます。自ら作成した言語活動で使用する教材は、子どもの「ことばの力」の育成とどのような関係にあるかを考えます。そこから実践的教材とは何かを学びます。BBS:最終週では、2週にわたるサンプル作成とそれにともなう意見交流を経て、受講生一人ひとりがどのようなことを学んだのか、また課題「実践的教材とは何か」について、まとめの意見を述べます(これは全員発言しなければなりません)【参考図書】川上郁雄『「移動する子どもたち」のことばの教育学』(くろしお出版 2011)、川上郁雄・尾関史・太田裕子編『日本語を学ぶ/複言語で育つ ― 子どものことばを考えるワークブック』(くろしお出版 2014)

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