商学研究科
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法政大学経営学部卒業後、法政大学大学院経営学研究科修士課程修了早稲田大学大学院商学研究科博士後期課程在学生就職か進学か、2度あった分岐点。磯田氏は、いずれも研究の道を選択する。修士課程進学時に決めかねていた進路は、研究生活を送るうち、どんどん研究者のほうへ傾いていった。磯田:法政大学経営学部から修士課程へ進み、早稲田大学の商学研究科博士後期課程に進学しました。学部時代からマーケティングに興味があり、より専門的な知識を備えた高度専門職業人として仕事をしたいと考えた私は、就職を視野に入れつつも、修士課程進学を決断したのです。いざ修士課程で研究を続けていくと、学会などに参加する機会も多くあり、そこでお会いする学外の先生方や先輩たちの姿が印象的で、研究者への憧れはどんどん膨らんでいきました。修士論文を書き終えた後も、ここで研究をやめたら後悔するという思いが強く、博士後期課程へ進み、研究者になる道を選択しました。進学にあたって早稲田を選んだ理由は、当時の指導教授の勧めとともに、修士論文執筆中に、現在所属する研究室の先輩にアドバイスを受けた経験からです。早稲田で学べば、この先輩のような研究者になれると思い、門を叩きました。早稲田には同じ志を持つ研究仲間がたくさんいて、日常的に研究の話ができます。何気ない会話からアイディアを得たり、思わぬ気づきがあったり。異なるジャンルを研究している学生との交流も参考になることが多いです。入学当初は不安もありましたが、今は外に出て視野を広げるよう勧めてくれた教授の言葉を実感しながら、充実した研究生活を送っています。中国の大学を卒業後、商学研究科へ進学。林氏の一連の行動の先に常にあったもの。それは、「希望する就職先で働きたい」という思い。林:学部3年生のときに中国で日系企業のインターンシップに参加しました。そこで、日本での留学経験があり、マスターを持っていると就職先の選択肢が広がることを知り、日本の大学院に進学することを決めました。早稲田を選んだのは、昔から中国と深いつながりがあり、QS Graduate Employability Rankings※でも常に上位にランクインしているから。商学研究科に進学してみると、周りには自分より優秀で努力を惜しまない学生がたくさんいました。その中で自分も負けないように頑張り、切磋琢磨したことで成長できた今の自分を実感しています。就職活動では、企業訪問や面接を受ける中で、日本のビジネス社会では学業成績だけでなく、人と人のつながりなどの人間性も重視されているなと感じました。商学研究科で専門分野の研究だけでなく、他国の文化への理解や各国の学生たちといい関係をつくるといった人間性の向上につながることを学べたことは就職活動でとても役立ちましたし、今後、高度専門職業人としてグローバルに活動するときにも、きっと役に立つに違いないと思っています。※英国のQS社が世界の300大学を就職力で格付けしたランキング。2019年は、早稲田大学が世界27位で国内私大ではトップ。多くの研究仲間と切磋琢磨しあう。私は研究に最適な環境を選んだ。SSAGEstudent205

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