商学研究科
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2知の結集2多様化する企業リスクをマネジメント【経営管理コース】 金融・保険専修李 洪茂 教授環境変化に対する組織的適応の一種が組織変革です。しかし、変革は意図せざる結果に陥ることが多く、現在こうした現象がなぜ生起するかを問題意識に、組織変革によって変えた組織ルーティン自体がさらに変容してしまうことに着目して、プロセスパースペクティブによって研究を進めています。最終的には、組織変革がもたらす組織ルーティンがダイナミクスに変容する理論モデルの構築が求められますが、これまでの研究で、組織ルーティンの変容はルーティンを遂行する行為の構成要素がたえず再構成される、という点が明らかになっています。組織変革と組織ルーティンのダイナミクス【経営管理コース】 経営専修大月 博司 教授【経営管理コース】 マーケティング・国際ビジネス専修太田 正孝 教授国際ビジネスの本質は文化的距離のマネジメントビジネスがたんなる利益の追求ではなく、人間がより良い社会生活を持続していくために必要なメカニズムであるならば、国際ビジネス活動の本質は、国・文化の間に存在する物理的・心理的距離をどう把握し、どうマネジするかに存在しています。今日のコンテクストに基づいた具体的な研究課題としては、グローバル企業における多文化組織のマネジメント、ある国で当たり前のモノやコトが他国でイノベーションとなりうる異文化シナジーのマネジメント、グローバル競争において必須要件であるグローバルリーダーシップの開発などがあります。企業活動をめぐるリスクが複雑化かつ巨大化するに従い、それらのリスクに対処する学問体系として、企業リスクマネジメント(Enterprise Risk Management)が発展してきました。一方、IoT(Internet of Things)、AI(Artificial Intelligence)、フィンテックなどの新しい技術が登場し、それによって産業構造が急変することになり、企業は、これまでとは異なるリスクに直面しています。このような状況下で、企業が抱えるリスクを体系的に対処するためのフレームワークとその手法に関する研究を行います。

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