商学研究科
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企業の経済活動を貨幣額で記録・計算して作成した会計情報は、企業外部へ報告され、経営管理における意思決定や業績管理に用いられます。また、利用する会計情報は、その信頼性についての確証を得る必要があります。会計専修では、企業外部への財務報告において利用する財務会計、企業内部の経営管理において利用する管理会計、ならびに財務報告の信頼性に関する確証を検討するための会計監査および内部統制を研究対象とします。学生は、これらの基本的な理論や概念を基盤として、各自の研究テーマを設定します。会計を武器に社会で働いていくためには、より深い会計の世界を学ぶ必要があると感じ、大学院への進学を決めました。学部との違いは、多くの授業が少人数のディスカッション形式で行われることです。このような形式の授業では、レジュメを作成したり予習を行っている前提で授業が進行するため、授業準備がとても大変でした。修士論文は、自社株買いによる企業の1株当たり利益に対する影響について投資家がどのように評価をしているのかをテーマにしています。先行研究にはない貢献を加えることに非常に苦労しましたが、修士論文に取り組む時間はとても有意義な時間になりました。質の高い授業と、充実した研究環境が魅力です商学研究科の魅力とは?島田 勝洋さん武蔵大学経済学部卒業早稲田大学大学院商学研究科修士課程2017年3月修了会計専修奥村ゼミの特長は?学生のほか講師、助教、助手なども多数参加して賑やかです財務会計制度は変革を続けています。制度変更が資本市場や企業に関係する主体の利害にどのような影響を及ぼし、どのように収斂していくのか。この点について、理論的・実証的に分析しています。ゼミでも同様の興味のもと、代表的な文献だけでなく、タイムリーで重要な問題、例えば、ますます注目される非財務情報などに関する研究をサーベイし批判的に検討します。この過程の中で適切な研究テーマを選定し検討するための基礎力を養成しています。商学研究科にはビジネス全般の研究教育のための陣容が揃っていることはもちろん、会計分野でも研究アプローチを異にする多数の研究者が存在します。総合性を確保しながら専門性を深めることが可能であると同時に学際的研究のチャンスが広がっています。奥村 雅史教授早稲田大学商学部卒業、同大学院商学研究科博士後期課程単位取得後,福島大学および名古屋市立大学助教授を経て現職。主な研究テーマは「会計上の裁量」、「情報開示水準の測定」など。著書『利益情報の訂正と株式市場』(中央経済社)など。ゼミ生interviewAccounting奥村 雅史ゼミPICK UP財務会計情報財務会計財務報告管理会計会計情報財務会計情報会計・監査モデル分析研究指導13会計コース

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