商学研究科
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経済の貨幣の側面である金融分野と、リスクマネジメントの手法である保険分野の理論と実務を研究対象とします。金融分野では、金融の基本的な仕組みと機能を理解したうえで、企業金融、ポートフォリオ理論、国際金融等を研究します。保険分野では、保険の仕組みと監督、保険企業の機能・役割、家計と企業の保険の利用、企業のリスクマネジメントなどを研究対象とします。学生は、これらの基本的な理論や概念を基盤として、各自の研究テーマを設定します。中国の大学で商学の基礎全般を学びましたが、自分の選択したファイナンス分野に対する知識がまだほんの僅かだと気付き、物足りなさを感じていました。「知識面では周りの人と比べて際立った優位性を持っていない」という理由に加え、「自分はまだ何も知らない」という悔しさも伴い、修士課程への進学を決めました。入学後は商学研究科の環境の中、私の知識欲と探究心はより強まっています。ファイナンスだけでなく心理学にも興味を持っているので、今後の目標としては、金融市場での人の行動を研究する「行動ファイナンス」分野で研究を深めたいと考えています。ここに入ると勉強したくなります商学研究科の魅力とは?蔡 暢立さん中山大学財務管理学部卒業(中国)早稲田大学大学院商学研究科修士課程在学生金融・保険専修谷川ゼミの特長は?ゼミ生自身が本当に面白いと思うことを研究するのがモットーここ数年は日本の上場企業を対象に、配当や自社株買いなどの総還元行動、社債発行による資金調達行動を研究してきました。コンピュータを用いて、人間より遥かに速い千分の1秒単位で行う高頻度取引と、機械学習を行う人工知能の進展とが、金融市場をどう変えていくかにも興味を持っています。ゼミでは、CAPMやAPTなどの資本価格理論を厳密に検証する方法に関する教科書を輪読しています。ゼミ生の希望により、コーポレート・ファイナンスの教科書を輪読した年もあります。新しい発想を得てそれがどれだけ有用か、現実のデータを使って示すことを目指します。早稲田大学商学研究科は文献データベースや各種データベースが充実しており、意欲のある学生の要望に応えられる体制になっていることが魅力と考えています。谷川 寧彦教授大阪大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科前期課程単位取得。岡山大学講師・助教授、大阪大学助教授、早稲田大学助教授を経て現職。ゼミ生interviewFinance and Insurance谷川 寧彦ゼミPICK UPファイナンス理論損害保険生命保険リスクマネジメントファイナンス理論国際金融経済金融構造の国際比較企業金融不動産経済学・不動産ファイナンス研究指導12経営管理コース

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