アジア太平洋研究科
20/24

20VOICE 01VOICE 02修了生の声伊良波 真理沙(IRAHA Marisa)2018年3月修了【所属ゼミ】 早瀬教授ゼミ  【就職先】 国際協力 / 開発援助2014年3月修了【就職先】 独立行政法人 日本貿易振興機構(JETRO)GSAPSを選んだ理由(きっかけ)は何ですか。学部で深く研究できなかった大きなテーマをつきつめる機会が欲しくて、特に東アジアの平和について関心がありました。東アジア地域に特化しているGSAPSは、私の関心分野に一致していましたし、何より学生や教員の多様さに惹かれました。国際公務員など外部の方を招いた講演会も多く、一つの学術分野に縛られず、関連したテーマを授業で広く学べることが魅力的で、ここなら広い視野を持って研究ができると思い、志望しました。片小田 廣大(KATAODA Kodai)Q.1GSAPS修了後の就職・就職活動にあたってGSAPS在学中に経験したどんなことが役に立ちましたか。まさに「勉強したことが役に立った」と感じています。私は政府機関や商社を中心に就職活動を行いましたが、面接では「TPPについてどう思うか」「日中関係の今後についてどう思うか」といった質問を多く受けました。そうした質問に背景をきちんと理解しながら、自分の考察を交えて答えていくことができたのは、GSAPSの授業で学んできた知識があったからだと感じています。Q.1GSAPSでの経験は、現在の仕事(業務)においてどのように役立っていますか。特に役に立った経験は、「文章を書く力」が鍛えられたことです。課題レポートや論文の執筆は、背景やデータを調べ、構成を考え、自分が考える結論にアプローチしていくという作業の繰り返しでした。今の仕事柄、調査レポートや報告書の作成が多く、GSAPSでのこうした経験があったからこそ、スムーズに仕事をこなせるようになったと感じています。Q.2受験生・大学院進学を考えている方にGSAPSへの入学を勧めますか。その理由は何ですか。海外で活躍したいのであれば、ぜひ勧めたいと思います。それはGSAPSがグローバル人材を育成する大学院だからです。人口減少が進む中、日本企業はこれまで以上に「海外展開」に力を入れなければならなくなります。また、市場の変化や外国企業との競合も激しくなる中で、社内で悠長に社員教育を施していく余裕はありません。新卒の段階でグローバルに活躍でき、何か専門性を持った人材の需要は今後ますます伸びると考えます。Q.4これからのVision、叶えたい夢などがあれば教えてください。漠然としていますが、日本と中国の懸け橋になれるような仕事をしていきたいです。その第一歩は、ビジネスレベルで日系企業と中国市場・中国企業を繋ぐことです。中国では、すでに日本の商品やコンテンツは高い信頼を得ています。しかし、今後さらにどういった分野に日系企業のビジネスチャンスが広がるのかという点にアンテナを張って、情報発信や進出企業支援を行っていきたいと思います。Q.5在学中、特に印象に残っていることや忘れられないエピソードはありますか。Yao talks*のイベントが興味深かったです。多種多様な学生スピーカーから、新しい分野に関する知識や視点を得られ、視野が広がりました。スピーカーの学生と交流することもできて、意識が高まる時間でした。*Young Asia Observers Talk (GSAの企画する学生交流や文化紹介のためのイベント)Q.3これからのVision、叶えたい夢などがあれば教えてください。歴史的な亀裂を友好的に解消して、政治と経済、文化において共存し助け合う東アジア社会を見ることができる日まで、GSAPSで学んだことを生かして国際社会に貢献出来たらと思います。Q.5あなたがGSAPSで培った財産は何ですか。物事を深く、また広くみる洞察力や分析力、また伝達力です。一つのテーマをできる限り多くの視点から考え、地域レベルのケーススタディを他地域、他国に存在する事例と繋げて考えてみたり、詳細につきつめる思考力がつきました。またそれを専門分野が全く違うゼミ生たちにも伝わるように説明することなど、今後も必要となる力がつきました。Q.4GSAPSで過ごした2年間で1番満足したことは何ですか。研究とは何かを考え、現実の問題に対して、先人たちの研究の上に、発展的な発見や考察をして、結論を絞り出すまでのプロセスすべてから学びが多かったです。ゼミ生とのディスカッションでは、本当に多彩なバックグラウンドのフィードバックを得られたり、先生からの指導を通して、ただ論文を書くことにとどまらず、自分が将来どういう人物像を目指し、この世界に何を残したいのか、深く振り返る機会になりました。Q.2あなたがGSAPSで培った財産は何ですか。知識や言葉以外に、海外で活動する上での基礎的な力が身についたことです。在学中は国籍や言葉、文化的背景が異なる学生と協力しながら、共通の課題に取り組んでいく機会が多くありました。そうした中では、必ずしも日本的な和を尊ぶ精神で良い関係が築けるとは限りません。相手や場面に応じて親しみやすく接したり、意見をはっきり伝えたりするなど臨機応変に行動が求められます。私は現在中国に赴任していますが、現地スタッフの方々と協力してプロジェクトを進めていく上でも、こうした経験が力になっていると感じています。Q.3

元のページ 

page 20

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です