会計研究科
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確率や統計などの手法を用いて、将来の不確実な事象の評価を行い、保険や年金、リスクマネジメントなどの多彩なフィールドで活躍する数理業務のプロフェッショナルを養成アクチュアリー専門コース(2年制)“将来”は、常に不確定要素で満ちています。望まない出来事が起きる可能性は常に存在し、ひとたび発生すると人々や組織に大きな負担を強います。現代の組織は、“望まない将来の出来事”であるリスクを適正に管理することが求められます。そして、リスクの発生確率と期待損失を評価し、起こってしまった出来事の影響を軽減することを考える専門家がアクチュアリーなのです。アクチュアリーは保険と年金の分野のプロフェッショナルとして発展してきましたが、近年ではそのフィールドは伝統的分野に限らず広がりを見せています。このような業務分野の拡大に伴い、アクチュアリーに求められる能力もアクチュアリーに関わる高度な知識と専門技能にとどまらず、専門職としての説明責任と会計・経済をはじめとする隣接する専門領域の知識へと広がっています。このようなアクチュアリーの専門分野の拡大に対応し、アクチュアリー専門コースでは、高度な専門知識・能力に加えて、従来の教育では得ることが難しい幅広い知識・能力と高度なプロフェッショナリズムを有するアクチュアリーを養成することを目的としています。当専門コースの教育課程は、会計専門コースと同様に基礎科目群、コア科目群、および実務・応用科目群に属する授業科目から構成し、基本的な事項から先端的な知識や実務への応用力を身につけることができるように、体系的に編成しています。いずれの科目群についても、アクチュアリー分野とその関連領域にわたって設置された幅広い科目によって、アクチュアリーが必要とする多様な領域について学習することが可能です。また、単なる実用的な知識および手法の習得にとどまらないよう、講義形式の授業科目に加えて、ワークショップ科目を中心に、事例研究形式、グループディスカッション形式、プレゼンテーション形式などを取り入れたさまざまな授業を実施しています。1学年10名定員2年以上在学し、定められた必修科目を含む60単位以上を修得すること。修了要件公益社団法人日本アクチュアリー会の資格試験「生保コース」「損保コース」「年金コース」から1つを選択第1次試験、5科目の全てに合格準会員生保数理年金数理会計・経済・投資理論損保数理第1次試験基礎科目5科目数学(確率、統計、モデリング)生保・損保・年金のいずれかのコースの2科目に合格(+プロフェッショナリズム研修)正会員第2次試験専門科目2科目生保コース損保コース年金コース14

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