教育学研究科
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11 私は佐久間由梨教授のもとで、アメリカ文学を研究しています。特に「アメリカン・ルネサンス」と称される十九世紀半ばの文学を、同時代の視覚言説(写真技術の誕生や眼科治療の発展)の観点から繙き、文学と視覚の特異な関係性を探究しています。 博士論文執筆を目標に据えた博士課程では、指導教授による密な論文指導を受けることができます。また、教授だけでなく、他の専門領域に焦点を置く学生と対話する機会にも恵まれており、自身の研究に対して常に新たな角度から向き合うことができます。このように、知を深めるだけでなく広げることのできる本研究科は、学ぶことに覚える興奮を絶えず与えてくれる魅力的な場であると感じています。大西 慧教科教育学(英語)専攻2020年入学 ゼミでは歴史学を専攻し、特に12~13世紀の日本における公家政治の特質について研究をしています。また並行して、私立高校で非常勤講師として勤務しています。 歴史学では、史料をきちんと理解できることがまず重要ですが、研究の質を高めるには、自身のテーマが現代の社会にどのような意味のあるものか考えることが必要です。また、教師として質の良い授業を目指すならば、自分の教える内容がどのような研究や議論を経て形成されてきたのかを理解することが、大きな助けになるでしょう。 研究の手法を学ぶだけでなく、それを教育という場でどのように活かすかを考えることで、両者の能力を高め合うことができるのが、本専攻の他にない魅力です。丸山 航平教科教育学(社会科)専攻2019年入学 私は博士後期課程の学生で、数学教育学(特に教材研究)について研究しています。教材研究の研究については、その方法や機能・役割が明文化されつつありますが、未だに多くの課題が残る分野です。その中で、私は新たな教材の開発を目的とした「教材研究」の枠組み構成と、その構成に向けて具体的に教材を開発しています。 本数学教育専攻では、数学を研究する院生の割合が高く、数学教育学と数学の垣根を超えた交流がホワイトボードを利用して盛んに行われています。ここが、本数学教育専攻の魅力です。特に教材研究では、教材を開発・分析する中で数学に根差した考え方が核となるため、これらの交流は自身の研究を進める際にも役立っております。小川 俊彦教科教育学(数学)専攻2015年入学 本研究科では、正規の学生の修学に妨げがない範囲で、選考の上、委託履修生及び一般履修生の入学を許可しています。履修科目に合格したときは単位を授与し、請求により証明書を交付します。科目等履修生在学生の声在学生の声在学生の声心理演習の講義風景心理演習で使用する箱庭研究指導の講義風景

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