教育学研究科
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 社会科教育専攻は、社会科教育の人材育成に貢献してきた本学教育学部社会科の歴史のうえに立って、新しい時代に望まれる高度な見識と力量を持った社会科教育の実践者ならびに専門研究者の育成を目指すと同時に、社会一般が求める職業人の育成にも貢献することを目的としています。 本専攻では、社会認識に関する学問分野のなかから、社会科教育、歴史学、地理学、政治学、経済学、社会学、メディア・コミュニケーション学という7つの専門分野を設定しています。入学者は、まず、専門の演習と研究指導を受講することを通じて、各自が選んだ専門分野の研究を深く掘り下げて学び、具体的な研究方法論を会得し、優れた修士論文を作成することを目指します。しかし、それと同時に、各自の専門以外の隣接学問分野の多様な講義も積極的に受講することにより、知的視野を拡大し、総合的な知見を養うことも期待されています。このような専門研究の見識と総合的教養とを併せ持ち、今後のわが国の社会科教育のみならず、さまざまな分野で広く将来を担うことのできる人材を育成することが、本専攻の教育の目標となっています。社会科教育専攻 私はメディア・コミュニケーション学を専攻しており、伊藤守先生の下でメディアにおけるセクシュアルマイノリティの表象について研究を進めています。ゼミでは様々な問題関心を持つ学生とともにそれぞれの研究課題について報告と討論を行い、互いに意見交換を通じて考えを深めながら視野を広げています。 大学院の授業では、学生の主体性を引き出すことが重視され、研究活動を行うにあたって必要な能力を養うための環境が整っていると感じています。加えて、他専攻の授業を履修することによって、新たな知見や刺激を得られるだけでなく、異なる分野の学生とのコミュニケーションを通して多様な視点に触れることができる点も、本研究科の魅力だと思います。 私の研究指導では、人文地理学の立場から、学生それぞれの研究上の関心にそった「問い」を立てること、その「問い」に対して実証的にこたえを導き出し、明確な形で伝えていくことを大切にしています。そのために、先行研究の成果を学ぶことはもちろんのこと、実証に必要とされる地域調査を含む様々な「技」の修得にも力を入れています。また、人文地理学がカバーする領域はますます広がっていますので、そうした動向にも敏感であるべく、学会への参加や他大学の大学院生との交流の機会なども設けています。主体的・専門的に取り組むことを通じて、人文地理学が特徴とする各地にみられる人の営みを適確に描き出すような論文作成を目指しています。地理学研究指導 山内 昌和 准教授萇 穎社会科教育専攻2019年入学在学生の声修士課程8社会科教育研究指導社会科教育研究指導歴史学研究指導歴史学研究指導歴史学研究指導歴史学研究指導歴史学研究指導歴史学研究指導歴史学研究指導地理学研究指導地理学研究指導地理学研究指導政治学研究指導経済学研究指導経済学研究指導社会学研究指導メディア・コミュニケーション学研究指導メディア・コミュニケーション学研究指導科目名担当教員研究指導内容社会科教育論のうち、主として地理教育論についての研究指導を行う。公民教育・歴史教育研究を自立的に進めるための知識・技能の習得を目指す。日本中世の社会や経済、環境や文化の諸問題を考察し、研究と教育を両立する教員の育成を目指す。近世日本の政治・経済・文化の諸相を、生活者の視点から複眼的に捉える。近現代日本の社会・経済・政治・文化などをめぐり歴史学的な研究指導を行う。チベット、モンゴル、中国の歴史についての実証的研究を行う。オスマン帝国史を中心にトルコ史全般にわたって研究指導を行う。古代から17世紀頃までのヨーロッパ史についての研究指導。東欧(ロシアを含む)・北欧近現代史研究。中東欧・バルト地域研究。平野の地形・環境変遷を中心としてフィールドワークを重視した研究。経済地理学、都市地理学の視点から、都市の産業立地や中心市街地問題を考察する。人口地理学や農山漁村地理学に関する研究指導を行う。憲法解釈論及び憲法理論に関する各自のテーマについて研究指導を行う。経済構造の変化への企業の適応力・競争力等について分析する。価格変動メカニズムと不確実性の下での意思決定についての分析。都市、メディア、時間、空間、身体等を対象とした社会学理論、比較社会学、現代社会論。メディア研究、SNSを介したコミュニケーション研究のための理論と方法について指導する。民主主義社会におけるジャーナリズムのミッションについて検証、考察する。池  俊介近藤 孝弘高木 徳郎大橋 幸泰大門 正克石濱裕美子小松 香織堀越 宏一小森 宏美久保 純子箸本 健二山内 昌和遠藤 美奈藁谷 友紀熊谷 善彰若林 幹夫伊藤  守野中 章弘2021年度開講予定※遠隔会議システムを利用した研究指導風景。

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