教育学研究科
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 社会科教育専攻は、社会科教育の人材育成に貢献してきた本学教育学部社会科の歴史のうえに立って、新しい時代に望まれる高度な見識と力量を持った社会科教育の実践者ならびに専門研究者の育成を目指すと同時に、社会一般が求める職業人の育成にも貢献することを目的としています。 本専攻では、社会認識に関する学問分野のなかから、社会科教育、歴史学、地理学、政治学、経済学、社会学、メディア・コミュニケーション学という7つの専門分野を設定しています。入学者は、まず、専門の演習と研究指導を受講することを通じて、各自が選んだ専門分野の研究を深く掘り下げて学び、具体的な研究方法論を会得し、優れた修士論文を作成することを目指します。しかし、それと同時に、各自の専門以外の隣接学問分野の多様な講義も積極的に受講することにより、知的視野を拡大し、総合的な知見を養うことも期待されています。上述のような専門分野の見識と総合的教養とを併せ持ち、今後のわが国の社会科教育のみならず、さまざまな分野で広く将来を担うことのできる人材を育成することが、本専攻の教育の目標となっています。社会科教育専攻 私は鎌倉時代の天皇の正統性の主張に関する研究を行っています。所属しているゼミでは、戦後に発行された高等学校の日本史教科書の記述に関して比較・検討をしています。中世のあるテーマの記述の変遷、内容の検討などに関して、様々な分野を研究しているゼミ生同士が先生を交えて議論を行っています。一見、変わりようのない「事実」が書かれているような教科書の記述を検討することは教員志望者に限らず、様々な進路を考えている人にとっても有意義な学びであるといえるでしょう。 また、自身の専門分野だけでなく、他の時代のゼミや教育学の授業を履修できるのも社会科教育専攻の特徴です。研究と教育、理論と実践の両面を伸ばしていくことができると考えています。 憲法は法学の研究対象であると同時に、国の政治の基本的ルールでもあることから、政治学の対象でもあります。この研究指導では学生それぞれの研究上の「問い」に沿って、日本国憲法の解釈論を基盤としつつも歴史的・地理的な拡がりの中で憲法をとらえ、一定の答えを導き出すことを試みています。そのためにはまず、先行研究を的確に把握し、主権論や民主主義論といった憲法理論や、憲法に関わる事象それぞれの歴史的・思想的背景について理解を深めることが重要です。そのうえで、隣接法領域や外国法も視野に入れながら、法学・政治学の学問的作法に従った論文を作成することが目指されます。政治学研究指導 遠藤美奈 教授前田 理志社会科教育専攻2018年入学在学生の声修士課程8社会科教育研究指導社会科教育研究指導歴史学研究指導歴史学研究指導歴史学研究指導歴史学研究指導歴史学研究指導歴史学研究指導歴史学研究指導地理学研究指導地理学研究指導地理学研究指導政治学研究指導政治学研究指導経済学研究指導経済学研究指導社会学研究指導メディア・コミュニケーション学研究指導メディア・コミュニケーション学研究指導科目名担当教員研究指導内容社会科教育論のうち、主として地理教育論についての研究指導を行う。公民教育・歴史教育研究を自立的に進めるための知識・技能の習得を目指す。日本中世の社会や経済、環境や文化の諸問題を考察し、研究と教育を両立する教員の育成を目指す。近世日本の政治・経済・文化の諸相を、生活者の視点から複眼的に捉える。近現代日本の社会・経済・政治・文化などをめぐり歴史学的な研究指導を行う。チベット・モンゴル・中国関係史の実証的研究を行う。オスマン帝国史を中心にトルコ史全般にわたって研究指導を行う。古代から17世紀頃までのヨーロッパ史についての研究指導。東欧(ロシアを含む)・北欧近現代史研究。中東欧・バルト地域研究。平野の地形・環境変遷を中心としてフィールドワークを重視した研究。経済地理学、都市地理学の視点から、都市の産業立地や中心市街地問題を考察する。人口地理学や農山漁村地理学に関する研究指導を行う。比較政治学の手法により、日本や先進各国の研究を行う。憲法解釈論及び憲法理論に関する各自のテーマについて研究指導を行う。経済構造の変化への企業の適応力・競争力等について分析する。価格変動メカニズムと不確実性の下での意思決定についての分析。都市、メディア、時間、空間、身体等を対象とした社会学理論、比較社会学、現代社会論。メディア研究、SNSを介したコミュニケーション研究のための理論と方法について指導する。民主主義社会におけるジャーナリズムのミッションについて検証、考察する。池  俊介近藤 孝弘高木 徳郎大橋 幸泰大門 正克石濱裕美子小松 香織堀越 宏一小森 宏美久保 純子箸本 健二山内 昌和井戸 正伸※遠藤 美奈藁谷 友紀熊谷 善彰若林 幹夫伊藤  守野中 章弘2020年度開講予定※2019年度休講中。最新の情報は当研究科のWEBサイトでご確認ください。

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