大学院入学案内
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「たくましい知性」と「しなやかな感性」で世界トップレベルの研究を推進 私は普段、学生諸君に対して「たくましい知性」と「しなやかな感性」を身につけてほしいと話しています。世の中の問題には答えがあるとは限らず、そもそも何が問題なのか分からないことすらあります。そうした難しい問題に立ち向かえるのが「たくましい知性」です。問題の解決に向けて自分なりの答えを仮説として立て、検証して考察する。課題を見つけてまた考える。それを繰り返すことで「たくましい知性」は磨かれるのです。「しなやかな感性」とは、多様性を認めることと言ってもいいでしょう。早稲田では性別や国籍、言語、文化などに関係なく、誰もが平等に学んでいます。日本全国、世界中から学生が集まる早稲田には、異なる価値観を持つ者が交わり、多様性を理解し、互いに敬意を持って尊重し合い、学べる環境があります。 早稲田には世界トップクラスの研究者が集っており、そうした研究者が指導することで大学院生の研究水準は高まり、その成果が大学院教育にも反映されます。どの分野においても国際的なレベルを目指しているので、早稲田で学ぶことで外への視野も広がり、国際的に意義の高い研究が進められるようになります。「たくましい知性」と「しなやかな感性」を兼ね備えた早稲田の大学院生は、世界に羽ばたくための素養を身につけていきます。学生と若手研究者の育成を重視し、働きながら学べる環境も整備 大学院では社会人・外国人学生が飛躍的に増加し、早稲田は今や大学院中心の国際研究大学になりつつあります。世界レベルの研究を行うために優れた学生と若手研究者の育成を重視しており、より効果的で無駄のない体系的なカリキュラムを確立しています。例えば、英語で学べる専門科目数が国内トップクラスで国際性が高まっていること、産学官共同研究などを進めて社会との接点が多いこと、給付型の奨学金が非常に充実していることなども、大学院生や若手研究者にとって大きなメリットです。また、高度専門職業人を養成する専門職大学院の充実ぶりは顕著で、社会人が働きながら学ぶ環境も整っています。 こうした取り組みと卒業生の活躍ぶりは国内外から高く評価され、イギリスの大学評価機関QS社の「QS Graduate Employability Rankings 2019」において国内の大学では2位(私立大学では1位)、世界では27位にランクされており、早稲田は世界に貢献する大学として客観的にもその地位を確立しています。 これから大学院で学ぼうとしているみなさんは、さまざまな学問分野で充実した教育研究を享受できます。多様性・国際性を特色とする早稲田で学び、「たくましい知性」と「しなやかな感性」を兼ね備えたグローバルリーダーとして、現在のグローバル社会が抱えるさまざまな課題の解決に果敢に取り組んでくださることを期待しています。グローバル社会の課題を解決する人材へ早稲田大学総長田中 愛治MESSAGE FROM PRESIDENTProle早稲田大学第17代総長。1975年早稲田大学政治経済学部卒業。1985年オハイオ州立大学大学院修了、政治学博士(Ph.D.)。東洋英和女学院大学、青山学院大学、早稲田大学政治経済学術院教授等を経て2018年11月より現職。専門は政治過程論、投票行動論。2006年から早稲田大学教務部長、理事(教務部門総括)、および世界政治学会(IPSA)President等を歴任。02

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