大学院入学案内
84/96

研究科DATA82◆◆ 特徴ある必修科目 修士1年生の「環境・エネルギー学演習」は、全教員が参加する共同指導演習科目です。学生一人一人が自主的にテーマを選定し、調査、考察を促したレポートを作成し、それをもとにプレゼンテーションを行い、その発表内容に対してグループ内で討論します。教員のみならず、学生からも鋭い指摘があることもしばしばです。多くの学生は、回答に窮した質問には追加レポートして後日回答します。演習のグループは大別すると、いわゆる文理融合型の環境・エネルギーに関するグループ、電気工学系におけるグループ、機械工学系におけるグループに分かれていますので比較的分野の近い仲間とともに、深いディスカッションを通してプレゼンテーション能力を高めることを狙いとしています。◆◆地域連携を視野に入れた実践教育 当研究科では、教育研究理念のひとつである「現場・現物・現実主義」を徹底しており、地域を実践研究(フィールドワーク)の場としてとらえ、里山視察(手入れを要する里山の現状と課題)、地域の川視察(治水と川の保全のバランスの体験)、不法投棄現場の視察、無農薬による米作り体験、企業に出向いてのプレゼンテーションなど、研究室を飛び出して実践する様々な取り組みを行っています。 また、多数のプロジェクト研究において国や地域、企業や各種研究機関と連携して研究を展開し、ベンチャー企業、NPO、地域・海外リサーチセンター、コンソーシアム型研究会の設立などの成果を上げています。◆◆ 国際環境リーダーの育成 エネルギー・資源・環境分野の解決には、アジア各国を中心とした海外との連携が必要不可欠と言われています。当研究科では、「国際環境リーダー」と呼ばれる独自のプログラムを運営しており、こうした環境・エネルギー分野の諸課題を実践的に活躍できるリーダーの育成を目指しています。 その一環として、中国の北京大学環境理工学院との間で大学院生の交流に関する箇所間協定を締結し、修士課程共同育成プログラムに基づく修士課程ダブルディグリー・プログラムによる大学院学生の派遣および受入を実施しています。その他、バイオマスエネルギーを核として、東南アジアの各大学との連携を視野に入れたプログラムも発足しています。吉田徳久研究室地球環境保全、循環型社会形成、環境汚染防止、化学物質管理、環境アセスメント等幅広い環境政策分野における科学的論理と手法及びその有効性の検証に関する研究。国及び地方公共団体における環境施策展開の社会的な背景の分析に関する研究。環境保全の政治的な意思決定と、マスコミ・ジャーナリズム及び市民の環境行動との相互作用に関する研究を行います。勝田正文研究室相変化を伴う伝熱(沸騰、凝縮)現象、各種ヒートパイプの伝熱特性および高性能化、気液二相流の流れと伝熱、コンパクト熱交換器管内側の伝熱促進、自然冷媒を用いた冷凍法、水素エネルギー利用などを研究します。関谷弘志研究室外燃式および自然冷媒を用いたエネルギー変換機器、それらの次世代分散発電やコージェネレーションおよび高性能冷凍空調への応用、再生可能・未利用エネルギーの最適利活用等についての研究を行います。友成真一研究室エネルギー政策、地球環境政策、地域経営、行政経営、プロジェクトマネジメントを駆使した、エネルギー・環境プロジェクトの現場での展開に関する研究を行います。中西要祐研究室大規模エネルギーシステムおよび地域エネルギーシステムの融合を目指して、蓄電池などのエネルギー貯蔵および風力発電などの再生可能エネルギーの活用のための計画、運用、制御、監視技術及びシミュレーション技術の研究。配電系統の高度化に向けたパワエレ系統機器を活用した制御技術の研究を行います。草鹿仁研究室内燃機関、エンジンシステム、排出ガス浄化触媒システムとその制御、リチウムイオンバッテリー、エンジン-モーターのハイブリッドシステムを対象に化学反応と物質輸送により支配される燃焼、有害排出物質の生成・分解、電池の充放電過程について研究を行います。中垣隆雄研究室エクセルギーを統一的な尺度とした熱・電気・化学などのエネルギー相互変換を基本概念として、化学再生、燃料電池、CO2吸収材、エネルギーストレージなどの技術を、火力発電向けCCS、製鉄プロセス、地域自立エネルギーシステムおよび次世代自動車などへ適用する研究を行います。納富信研究室農業系・林業系を中心としたバイオマス資源の利活用手法の研究開発、およびそれらを含む生態系システムの環境的側面の評価手法に関する研究。特に日本における林業系バイオマス資源ならびに東南アジアを中心とした海外における農業系バイオマス資源の利用普及促進策ならびにエネルギー政策に関する研究。バイオマス資源の燃焼により発生する排熱の活用手法の研究開発(熱音響システム)を行います。紙屋雄史研究室電動車両ならびに車載機器の設計・試作・環境調和性評価に係る研究を行います(キーワード:電気自動車、プラグインハイブリッド自動車、ハイブリッド自動車、燃料電池自動車、重量車、リチウムイオンバッテリ、ワイヤレス給電装置、モータ、公道実証試験、有限要素法電磁界解析、エネルギーフロー解析)。小野田弘士研究室製品・技術・システムのライフサイクルアセスメント、3R、環境配慮製品・サービス、資源循環システム、創エネルギー・省エネルギー、地産地消型バイオマス利活用システム、次世代モビリティシステム等をキーワードとした循環型社会や低炭素社会の高度化に向けて新たな技術開発や先進的な社会システムの研究・開発を行います。福間隆雄研究室自動車用エンジンにおける電子制御ユニットや吸排気系、燃料噴射システム、筒内における燃焼、排出ガス生成プロセス、排出ガス浄化システムにおける酸化触媒、Diesel Particulate Filter、NOx触媒を対象に、制御用Modelingと制御システムの研究開発を行います。研究室紹介環境・エネルギー研究科Graduate School of Environment and Energy Engineering5つの基本コンセプトを設定して、・エネルギー・資源・環境分野の研究教育を展開する 社会活動の入口・活用対象としての「エネルギー」や「資源」が、その出口・結果としての「環境」問題を引き起こしています。当研究科では、この関係を踏まえ、エネルギーや資源ならびに環境分野の研究教育を展開します。 対象は大学新卒者のみならず、行政や企業等で経験を積んだ方々や市民としてこの分野に興味を持つ人々などを幅広く受け入れ、それぞれの視点を大切にしながら、共にこれらの問題を解明・解決する姿勢で研究教育を進めています。研究教育にあたっては、「学問領域統合型アプローチ」による対応、「4つの市民の共創」による展開、「現場・現物・現実主義」での実践(社会実験場の活用)、「大学の主体性・自律性」を堅持した社会との協働、「社会のための技術・手法」の開発・提案・実践という視点からの研究教育を通して、環境・エネルギー問題に高い見識を持ち、分析・解析(analysis)や設計・統合(synthesis)の科学的・工学的手法を駆使し、「現場・現物・現実」に基礎をおいた実践的・戦略的な行動・活動のできる人材の育成を目指します。環境・エネルギー研究科早稲田キャンパス/ 西早稲田キャンパス/ 本庄キャンパス博士後期課程環境・エネルギー専攻若干名博士(工学)または博士(学術)昼間開講0495-24-6217Tel.修士課程環境・エネルギー専攻50名修士(工学)または修士(学術)昼間開講

元のページ 

page 84

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です