大学院入学案内
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研究力を強化し、グローバル化を促進1.研究の組織化チーム型、組織型研究の拡充・強化2.研究指向の展開社会の課題と結び付いた分野への新たな挑戦3.国際化推進国際共同研究の一層の推進、国際人材の活用強みのある研究領域を中心に多分野研究者の協働による研究活動を促進し、集団としてのプレゼンスを向上させていきます。そして幅広い年代で、独創性と生産性の高い研究者が集積する競争的環境を整備します。例えば、「次代の中核研究者育成プログラム」を2015年度より開始しました。これは、世界の学術を牽引できる素地を持った中堅・若手研究者の研究を推進すると同時に、チーム型研究を運営する能力も涵養するプログラムで、以下の9プロジェクトが進行しています。「戸堂ネットワークと経済成長プロジェクト」戸堂康之・政治経済学術院教授、「トエダ日本文学・文化再想像プロジェクト」十重田裕一・文学学術院教授、「入山フロンティアの経営学研究」入山章栄・商学学術院教授、「岩田心身覚醒RTプロジェクト」岩田浩康・理工学術院教授、「片岡高精度放射線イメージングプロジェクト」片岡淳・理工学術院教授、「関根イオニクス触媒プロジェクト」関根泰・理工学術院教授、「戸川IoT 集積システムプロジェクト」戸川望・理工学術院教授、「ファーラー国際労働移動プロジェクト」ファーラー グラシア国際学術院教授、「有村・環境エネルギー政策プロジェクト」有村俊秀・政治経済学術院教授。社会に内在する根源的な問題を掘り起こし、それらの複合課題に対して学内外の力を結集する研究チームを組織して課題を解き、社会の未来へと繋げる研究に挑戦していきます。例えば、スマート社会技術融合研究機構(ACROSS)では、産学主体の「エネルギー・リソース・アグリゲーション・ビジネス・フォーラム(ERABF)」(座長:林泰弘機構長)を、2018年も実施します。本フォーラムには、日本を代表する55の企業(電力・ガス会社、電機・自動車メーカー、住宅・デベロッパー、通信会社等)が参加します。本フォーラムがきっかけとなってネガワット取引やディマンドリスポンスが社会に実装されており、すでに実社会生活において大きな役割を担っています。このようにACROSS は、各省庁と連携しながら、日本のエネルギーシステム研究分野の中心的存在として、挑戦し続けています。国際共同研究の推進のための環境を整備します。海外で展開する研究活動へのさらなるサポートや人材交流の促進、また外国人研究者がチーム型研究に参画しやすい仕組みも構築します。例えば、「国際研究プロジェクト(研究クラスタ)創出支援プログラム」を2015年度より開始しました。これは、世界的にトップレベルの研究を展開している本学の研究者チームと海外有力大学や研究機関の研究者間での共同研究を推進するプログラムです。2016年度から英国バーミンガム大学(UoB)との間で、文学・スポーツ科学・ロボティクス・言語学等の11分野について共同研究プロジェクトの創出に向けた研究交流企画を進めています。また、2016年4月には欧州の大学等との協力を強化する拠点としてブリュッセルにオフィスを開設し、欧州での本学プレゼンスの向上や新たな研究協力の核を創出することを目的にした、欧州の複数大学の研究者が関わるワークショップを開催しています。研究のWASEDAを実現する3つの方針早稲田大学では、世界と競える研究者集団を形成し、社会と結びついた実学を推進するため、 さらなる飛躍に向けた新しい研究体制を構築しつつあります。「Waseda Vision 150」では「独創的研究の推進と 国際発信力の強化」を核心戦略の一つとしていますが、文部科学省の「博士課程教育リーディングプログラム」、 「研究大学強化促進事業」、「スーパーグローバル大学創成支援」などの採択を受け、研究環境の整備・改革を加速させ、 「国際研究大学」としての地位の確立を目指しています。国内外に広がる「知のネットワーク」早稲田大学では、学内での研究拠点はもちろん国内外にも数多くの研究拠点を構築しています。これらの拠点をハブとして、国内外の研究機関や大学と共同研究等を幅広く展開しています。また、パリ高等師範学校(イル=ド=フランス)との「学術交流協定」をはじめ、国立情報学研究所(NII)、情報通信研究機構(NICT)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)などと組織的な交流を確立し、共同研究を行っています。慶應義塾大学・東京大学・東京工業大学とは、ナノ・マイクロ理工学分野においてコンソーシアムを形成。その他にもさまざまな大学や研究機関等と協定を結び、連携協力を推進しています。さらに、国際的規模で活躍できる人材の育成を目指し、日産自動車、日立製作所、オリンパス、マイクロソフト、シャープ、キヤノン、東京機械製作所、全日本空輸、NTT、三菱マテリアル、ブリヂストン、LVMHグループなどと提携し、高度な研究プロジェクトを進めています。〈アジア〉● 北京オフィス(中国) ● 上海オフィス(中国) ● 台北オフィス(台湾)● バンコクオフィス 〈早稲田エデュケーション・タイランド〉 (タイ)● シンガポールオフィス (シンガポール)● 早稲田バイオサイエンス シンガポール研究所 (シンガポール)〈北米〉● サンフランシスコオフィス(アメリカ)〈ヨーロッパ〉● ブリュッセルオフィス (ベルギー)海外拠点海外連携海外協定校・海外研究機関学術研究の充実6Academism

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