大学院入学案内
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研究科DATA64◆◆ プログラムの特徴 カリキュラム構成は、「言語コミュニケーション」、「文化コミュニケーション」、「社会コミュニケーション」の3つのスタディープランに分けられます。 教育課程の編成としては、全スタディープラン共通の基礎科目に加え、各スタディープランに設置する専門科目、さらに研究指導と修士論文の作成指導を目的とする演習科目、より実践的なコミュニケーション・スキルの習得を目的とする関連科目を設置し、それぞれのスタディープランにおける幅広く深い学識領域を体系的に涵養できる編成となっています。1 言語コミュニケーション言語を媒体とするコミュニケーションについて総合的な理解を深め、その理論的探求および応用分野での活用を研究する。また、グローバル社会における教育・政策立案における言語の役割や、個人と社会をつなぐ言語のあり方を研究対象とする。2 文化コミュニケーショングローバル社会において多様化する文化表象の理解から異文化的差異の存在を認識し、その差異を新たな文化として組成していく文化のダイナミクスを研究対象とする。同時に、グローバル文化を支える概念や理論的枠組みについても分析・研究する。3 社会コミュニケーショングローバル社会のなかで、国境を超えて流通する様々な情報のあり方を研究対象とし、それらの情報がもたらす効能、および問題を取り上げ、その積極的理解と解決を求める研究を展開する。3つのスタディープラン 修士課程の教育・研究を継続し、より専門的かつ高度な国際コミュニケーション学研究に重点を置くための博士後期課程を開設しています。言語的アプローチ、文化・メディア的アプローチ、社会的アプローチの3つの方法論により、国際コミュニケーション学研究を発展させることを目的としています。 カリキュラムは、図にある4つの研究領域を中心に「コア研究」「セミナーA」「セミナーB」「インデペンデント・スタディー」から構成されます。「コア研究」は博士論文作成に向け、アカデミック・アドバイザーにより行われる研究指導です。「セミナーA」では言語、文化・メディア、社会的アプローチから国際コミュニケーション学を専門的に学び、「セミナーB」ではさらに横断的かつ複合的な視点から研究を深めていきます。「インデペンデント・スタディー」では、サブ・アドバイザーを中心とする教員に指導を受け、より広い視点から研究課題に取り組んでいきます。博士後期課程は4つの研究領域を設定国際コミュニケーション研究科Graduate School of International Culture and Communication Studies国際社会で活躍するグローバル人材の育成を目指す 国際教養学部を基礎とする国際コミュニケーション研究科では、国際社会で活躍するのに十分な能力をもつグローバル人材の育成にあたっています。国境を超えた人的資源の移動が日常化する今、これまでの常識では考えられなかった形態で言語・文化・社会のあり方が変化しています。これら3つの領域は、これまでそれぞれ独立した領域として個別に研究されてきました。しかし、現在のように言語・文化・社会が密接に結びつき、相互に影響を及ぼしながら変化を遂げる状況においては、これらを横断的、かつ包括的に研究していく新たな枠組みが必要とされています。 そこで当研究科においては、言語・コミュニケーション研究、文化研究といった人文科学的基礎に加え、社会科学的視点を交えた研究・教育体制を整え、現在の学問的必要性に応えています。個人と個人の対話を重視しつつも、個人から社会に向けて発信されるメッセージや、異なる共同体や国家間で交わされる社会・政治的コミュニケーションも研究対象のなかに含めることにより、言語・文化・社会をそれぞれ情報伝達のネットワークとして捉え、それらの役割を理論・実践の双方から研究することを目指します。 また、当研究科では英語による教育・研究指導を行います。今後日本が国際社会でますます重要な役割を担うなか、多様な文化や歴史を理解し、異文化間の差異を意識しながら、より高度な英語力と異文化理解の力を持つ人材を育てることを目的とします。円滑に他者とのコミュニケーションをとることができるグローバル人材を社会に送り出すことこそ、当研究科の使命であると位置づけます。 修了生のうちおよそ80%が日本国内の企業等で就職、10%が自国に戻り就職等しています。主な就職先は、金融・証券、小売業、IT関係等の昨今グローバル人材が求められている業界の他、教育、公務員等幅広い分野に及んでいます。また、博士後期課程へ進学し、研究活動を続ける道も拓かれています。 博士後期課程では、現代の異文化混成型の文化を基軸とする共同体がもつ言語・文化的特徴や社会的問題点を分析・研究することで、21世紀型の言語・文化・社会のあり方を、国際コミュニケーション学の視点から多角的かつ重層的に理解することを目指しています。文化コミュニケーション社会コミュニケーション言語コミュニケーション修士(国際コミュニケーション学)関連科目●履修体系 イメージ海外留学他研究科提供科目の一部通 訳基礎科目研究指導・演習科目専門科目専門科目研究指導・演習科目専門科目研究指導・演習科目通訳指導を通じ、異文化間コミュニケーションの仕組みを実践的に理解することを目的とする。第二言語習得世界共通語となりつつある英語を中心に、第二言語習得がもつ意味と意義を理論・実践の双方から理解し、社会におけるバイリンガリズム実践の可能性を研究する。パブリック・コミュニケーション実社会におけるコミュニケーションの仕組みをより実践的な環境のなかで学び、考察する。アカデミック・ライティング国際的な舞台で論文を発表するにあたり不可欠な論文作法を習得する。グローバル化とトランスカルチャー視覚文化と言語IT文化と現代社会メディア・コミュニケーション理論主たる研究領域国際コミュニケーション研究科早稲田キャンパス博士後期課程国際コミュニケーション研究専攻4月・9月入学合 計10名博士(国際コミュニケーション学)昼間開講03-5286-1716Tel.修士課程国際コミュニケーション研究専攻4月・9月入学合 計50名修士(国際コミュニケーション学)昼間開講

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