大学院入学案内
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研究科DATA58◆◆ 地球社会論専攻 現代社会の新たな潮流を明確に視野に捉えて、地球社会における新しい生活世界の可能性を明確にするための基礎的研究を行い、広い視野をもった専門的研究者を養成します。そのために以下の3つの研究を設定しています。◆◆ 政策科学論専攻 政治と社会、市民生活と社会、企業と社会などの観点から、現代社会の抱える問題群に接近し、より公平なゆとりある社会の実現という共通の政策理念のもとに、個々のレベルで要求される具体的な問題解決の方法を、理論と実践の両面から研究します。当研究科は、昼夜開講大学院として社会人にも開放されています。社会人が受講しやすいように、必修である研究指導、演習科目は原則、平日の6、7時限目か土曜日に設置しています。また、講義科目は6、7時限のほかに、1〜5時限にも設けています。これらの講義科目は、原則として学期ごとに昼夜の時間帯を替えて開講されており、半期科目であることも特長です。 ※時間帯については17ページ参照社会科学研究科Graduate School of Social Sciences総合的・学際的なアプローチを通して、現代的課題を解決できる研究者・実務家を育成する 社会科学の諸分野は19世紀以降、細分化・専門化によって発展し、精緻な理論形成という成果をあげてきました。その一方で各分野が自己閉鎖的に独立する結果を招き、領域横断的な視野が損なわれる弱点を生み出しました。しかし、現実社会は、グローバリゼーションやリージョナリゼーションが加速し、環境問題に代表されるように地球規模の課題を数多く抱えるようになってきています。これらの諸問題は、政治・経済・法律・文化など諸要素が複雑に絡み合うために、その解決には従来の個々の学問分野だけではなく、社会科学の総合的・学際的なアプローチが必要となってきています。 当研究科ではこうした現代的課題を解決するために、社会科学・人文科学・自然科学のそれぞれの分野の専門研究者が、研究科の基本理念である社会科学の総合化および学際化を目指して研究・教育・指導に当たっています。「地球社会論専攻」と「政策科学論専攻」の2つの専攻を設け、それぞれに研究分野を設定しています。これにより新たな学際的視点を有する研究者を養成するとともに、高度な専門知識を有する実務家の養成を図っています。 また当研究科は、昼夜開講大学院として広く社会人にも開放されています。社会人としての経験・実践と研究・教育の成果を互いにフィードバックさせることで、実践的で多面的な能力を備えた専門家の育成を目指します。 外国人留学生も積極的に受け入れる体制が整えられており、多くの留学生がすでに在籍しておりますが、英語による学位取得が可能な「英語学位プログラム」を設置し、グローバルに活躍できる人材の育成も行っています。こうした取り組みで、院生全体の視野がさらに広がり、研究・実務においても新たなる展開が可能になることが期待されています。現代日本学研究人文科学と社会科学を対話させながら、近代以降日本が蓄積してきた多様な学知を総合的に捉え、普遍性を有する世界の公共財としての「現代日本学」を構築し、広く現代日本を発信できる研究者と専門家を育成します。国際協力研究国家間の関係に力点をおいてきた国際関係研究をグローバルな視点に転換させ、理論研究および生活実践の場を地球共同体に求め、平和な世界を実現するための国家、地域間関係のあり方を理解し、紛争解決、平和構築、国際協力を学際的に研究します。グローバル市民社会研究各国の市民社会の現状を法的側面、政治的側面、文化的側面から検討し、市民生活における制度のあり方を考察することにより、世論の合意形成と政策手段について、理論的、実践的に研究し、21世紀の市民社会のあり方をグローバルな視点から探求します。サスティナブル開発研究人間の経済、社会活動と自然、環境との調和の視点から、未来の地球規模の問題を解決することを目標とし、理論的、実践的、学際的に提言を行うことができる人材を育成していきます。公共・社会政策研究現代社会の公共領域、産業組織における政策形成のあり方、政策主体、具体的な政策手段について研究し、グローバル化の進展と経済・産業構造や社会構造の変化を適切に把握するなかで、政策の形成と展開を追究します。社会科学研究科早稲田キャンパス博士後期課程地球社会論専攻各専攻若干名政策科学論専攻博士(社会科学)昼夜開講03-5286-3804Tel.修士課程地球社会論専攻各専攻約30名政策科学論専攻修士(社会科学)昼夜開講社会人に開放された昼夜開講制

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