大学院入学案内
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教育学研究科修士課程では3年以上の教職等経験者を対象に特別選考制度入試を実施、博士後期課程では、3年以上の社会人経験者を対象に専門職業人入試を実施しています。2017年4月より教育学研究科に加わった専門職学位課程高度教職実践専攻(教職大学院)では、現職教員等を対象とした1年制コースと教職経験の少ない方を対象とした2年制コースを設置しており、いずれも特別選考入試を実施しています。 人間科学研究科働きながら学べる夜間の修士課程1年制の「教育臨床コース」を設置しています。講義は平日夜間と土曜日を中心に開講し、一部はオンデマンド方式で実施。「学校心理士」※1や「臨床発達心理士」※2の受験資格を取得することができます。※1,※2毎年度資格認定機構のシラバス審査を経て受験可能となります。 日本語教育研究科日本語教育の現場に密着した教育研究を展開しています。在学中は教育現場で活動する機会が多く、多数の修了生が国内外の日本語教育機関の教員として活躍しています。現職の教員・教育関係者、教職を目指す方等を対象とする多彩な課程・コースを設置少人数ゼミで適度な緊張感を維持し研究に集中 証券会社の投資銀行部門で債券の引受業務を担ってきました。専門的なスキルを伸ばせた半面、特殊性の高い分野に長く携わり、思考や視野が凝り固まってきたような懸念も抱いていました。体系的な知識を身につけ、より広い視野で経営全体を俯瞰できるビジネスパーソンを目指したいと考え、企業派遣制度を利用してMBAの取得に挑戦することを決めました。選択肢として海外のビジネススクールもあるなかで早稲田を選んだのは、職場を離れる期間を最小限に抑えつつ密度の濃い学びができるプログラムに魅力を感じたからです。加えて早稲田OBの上司から「早稲田で培う人的ネットワークは生涯の財産になる」と勧められたことも後押しになりました。 学び始めてみると、講義の内容とこれまでの業務経験とがリンクする部分も多く、新たな知識の習得によって視野が急速に開けていく実感がありました。ともに学ぶ学生は業種や職種、年代、価値観も多様です。グループワークに取り組む際には、各自の視点や事例を持ち寄ることで、1人で学んでいては決して実現できない多角的な考察が可能となり、有意義な議論を行うことができました。 1年制総合コースでは入学審査の時にテーマを固め、入学直後からゼミに所属して専門職学位論文の執筆に取り掛かります。私は関心のあるマイナス金利政策について研究をしたいと考え、岩村充先生のゼミを選びました。本コースでは1ゼミあたりの学生数は最大でも4人とコンパクトで、少しも気を抜けない緊張感が心地よく、先生やゼミ仲間と密なやりとりを重ねながら論文制作に打ち込みました。短期集中の濃密な学びを通じて時間管理術も体得 1年間の集中プログラムは確かに濃密ですが、夏休みにはプライベートの時間も十分とれます。しかし、意欲次第で挑戦の場は広がり、私は他コースの設置科目や、夏休み期間の集中講義も履修したほか、夜間主総合コースの学生と学外のケース・コンペティションにも挑戦するなど、メリハリのある生活を送りながら、高い志を持つ仲間の存在を支えに走り続けることができました。また別途、証券アナリスト資格の試験勉強も並行して続けてきました。入学前よりもタイムマネジメントへの意識が高まり、時間を区切ってタスクを着実に進めていく力が身についたことも、今後に活かせる大きな成果だと感じています。 1年間仕事を離れることへの不安はありますが、だからこそ「それ以上のリターンを必ず持ち帰る」という強い意志で学びに臨むことが大切だと思います。私自身もそうでしたが、ビジネススクールに関心を向けた時点ですでに、何らかの問題意識が自分の中にあるということではないでしょうか。それを前進の合図と捉え、ぜひ臆することなく挑戦を選んでください。体系的な知識と広い視野を手に入れ、経営を俯瞰できるビジネスパーソンに2009年北九州市立大学経済学部を卒業後、東海東京証券株式会社に入社。法人営業を経験後、投資銀行部門のキャピタル・マーケッツ部で地方債・財投機関債の引受・売出業務に携わる。2016年4月に企業派遣入試により経営管理研究科に入学。「マイナス金利政策と地方債市場」をテーマに専門職学位論文を執筆。経営管理研究科(ビジネススクール)MBAプログラム1年制総合コース2017年3月修了倉 泰斗 KURA TAITOProfile 高度専門職業人の育成 Professionalism商学研究科ビジネス専攻とファイナンス研究科を統合し、2016年4月に「経営管理研究科(早稲田大学ビジネススクール〈WBS〉)」を新設しました。従来から商学研究科ビジネス専攻とファイナンス研究科の「実践とアカデミズムの融合」を標榜するカリキュラムは実業界・学界の評価も高く、修了生は多方面で活躍しています。経営管理研究科では従来のビジネス教育に加えファイナンス教育を強化し、充実したプログラムを提供しています。高度専門職業人養成ニーズに一段高いレベルで応えると同時に、国際競争力を更に高め、アジアを代表する「新時代のビジネススクール」を目指します。経営管理研究科はアジアを代表するビジネススクールを目指す15WASEDA UNIVERSITY Graduate school 2018

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