概要

発足の背景

自然環境調査室は、所沢キャンパス人間科学部が開設された1987年に設置され、周辺に良好な自然環境が残存しているキャンパスにおいて、自然環境の調査と研究を行うために組織されました。

目的

早稲田大学所沢キャンパスは狭山丘陵の一角に位置します。キャンパスの自然環境を特徴づけているのは、狭山湖水源林から連なる里山林と水田放棄跡の湿地です。コナラ、エゴノキが優占する雑木林やシラカシを中心とした旧屋敷林、ヨシなどの湿性植物が繁茂する湿地が、多様な生物の生息環境を作り出しています。自然環境調査室の活動の目的は、こういったキャンパス内の自然環境のモニタリング調査および研究を行うこと、それらにより得られた知見を地域に還元すること、また各キャンパスの自然環境の維持管理計画や開発計画に対して保全(Conservation)の観点から提言を行うことです。

現在自然環境調査室では、地下水位変動と環境要因の関係性についての研究、地上植生と埋土種子の調査による植生回復のポテンシャルの評価についての研究、導水を利用した低茎湿性草地の創出実験、外来生物の分布域把握調査と駆除方法の検討、等の調査研究を行っています。

豊かな生物相を背景に、狭山丘陵は全国でも最も自然保護活動が盛んな地域の一つであり、自然保全に対する意識も非常に高い場所です。自然環境保全のための調査・研究を行い、得られた知見を地域に還元していくことは、狭山丘陵の一角にキャンパスを有する早稲田大学の社会的役割のひとつになると私たちは考えています。

改組

1994年7月に改組され、名称が所沢キャンパス自然環境調査室から自然環境調査室に変更されました。それにより所沢に加え、本庄、追分、松代などの各キャンパスも調査研究の対象地となりました。