第2回 e-teaching Award Good Practice集 2013
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はじめに目的・ICTの中でも、特にLMSやネットワークを活用して教育効果の向上をはかる取り組みをe-Teachingと定義し、その 実践的な取り組みで成果を上げるGood Practiceを共有する。・教育効果を上げているe-Teaching の取り組みを表彰し顕在化させることで、相乗効果により、教員のモチベー ション を高め、より質の高い教育の提供、学習効果の向上に寄与する。・エントリーされた教員やそのe-Teaching手法を、早稲田大学の優れた教育事例として公開することで、本学の教育 内容の透明化を図り、社会からの理解と評価を求めることにも繋げる。エントリー期間2013年11月18日(月)~12月20日(金)審査FD推進委員会の協力のもと、遠隔教育センター管理委員会のメンバーを審査員として、以下の資料を参考に審査を行った。 ①自己申告書(推薦書) ②教材 ③講義動画 ④事例記事(本冊子掲載記事)審査基準以下にあげる①~③の基準を踏まえ、総合的に審査を実施した。 ①学習効果の向上 ②教場授業における課題の改善 ③新たな教育手法・学習スタイルの創出WASEDA e-Teaching Awardの概要 遠隔教育センターでは、早稲田大学におけるICT活用教育のGood Practiceを顕在化し共有するための仕組みとして、2012年度より「WASEDA e-Teaching Award」を実施しています。本冊子は、2013年度に行われた「第2回 WASEDA e-Teaching Award」にエントリーされた20件の優れた教育事例を紹介したものです。 2012年度の「第1回 WASEDA e-Teaching Award」は、お陰様で学内外から大きな反響を得ることができました。公表された事例記事をご覧いただいた先生方から、実際にその手法を自身の担当する授業にも導入したいといった問い合わせも多くあり、確実にその波及効果を感じています。また、早稲田大学全体でも、優れた授業を顕在化させる「ティーチングアワード」の具体的な検討が始まっております。 こうした流れを受けて、2013年度に「第2回 WASEDA e-Teaching Award」を実施する運びとなりました。今回は遠隔教育センターが支援するオンデマンド授業・CCDL授業・Course N@viだけでなく、広くICTを活用したe-Teachingの取り組み全般を対象としたところ、教職員による自薦・他薦により20件のエントリーがありました。 受賞事例は学生・教職員による投票および審査員による厳正な審査を経て決定されましたが、エントリーされた事例は、どれも新たな教育手法の開発や実施に取り組んだ甲乙つけ難い優れたものでした。いずれの取り組みにも共通して言える点は、既存の授業における問題点の改善に取り組んで教育効果を上げている点、対話型・問題発見解決型教育への移行やクォーター制導入など、Waseda Vision 150の実現に寄与している点です。 このような先駆的な事例が、早稲田大学の教育における「Good Practice」として広く学内外に共有されることで、さまざまな授業に波及し、より高いレベルで教育の質を向上させるための一助となることを願ってやみません。2014年3月中野美知子早稲田大学遠隔教育センター所長大学総合研究センター副所長03

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