情報発信の一つとして、Webページを作成し情報を公開したり、ブログやtwitterなどのWeb上のサービスを利用することがあります。仲間内にしか発信していないつもりであったり、軽い気持ちでの発信であったとしても、そこで発信した情報はインターネットを通して全世界の人々に閲覧されます。発信した内容によってはご自身だけでなく関係者にも多大な迷惑をかける可能性があります。また多額な賠償責任を負う可能性もあります。
近年、インターネット上における情報発信のトラブルは増加しています。上述のような直接的なトラブルだけでなく、第三者による追及により内定を取り消されたり、日常生活が脅かされるという話は後を絶ちません。このような不幸な事態を避けるためにも、これから記述することをよく読んでいただき、Webページ作成・サービス利用の際に注意するよう心がけてください。
(1)著作権を尊重すること
他人の著作権を侵害する行為は絶対にしてはいけません。
書籍、新聞、雑誌、他者のWeb ページ上の記事や写真、画像、音楽データなど、無断で引用・複製すると著作権侵害になることがあります。
(2)他人を誹謗中傷しない
他者に不快感を与えるような表現は避けてください。
特定の個人や集団、民族への誹謗中傷、差別的な内容などは、人権侵害、名誉毀損、侮辱罪に抵触するおそれがあります。
(3)個人情報の保護
不特定多数のアクセスを考え、個人情報の開示は慎重にしてください。
氏名・住所・電話番号・メールアドレス・写真など個人情報の掲載は、本人の了解が必要です。これらの情報は、他者の悪用を招きやすいものなので特に注意してください。
(4)運用管理の徹底
サークルなどの場合、Webページの管理には、担当者だけでなく、部長も掲示責任者としてかかわり、内容や仕組みの把握をしてください。たとえWeb ページを作成した当人ではなくても、その責任はサークルが負うこととなります。また、早稲田大学の名前を使っている場合には、たとえ学外のサーバを利用していたとしても、トラブルが発生した際には早稲田大学がトラブルを起こしたと認識されます。
Webページの更新等を行う際に必要なIDやパスワードの管理には十分な注意が必要です。また、作成した本人や先輩だけしかWeb ページの仕組みを把握していないと、トラブル時の対応が迅速にできない事態となることがあります。担当者の交代がある場合は、仕組みやパスワード等の引継ぎの徹底をお願いします。
研究室などでWebサイトの管理を学生に任せている教員もWebサイト運用に対する指導を徹底してください。たとえ学生がトラブルを引き起こしたとしても、監督責任を問われる可能性があります。
特にBlog、SNS、twitterなどに自分の意見を記述する前には、記述する内容が誰にも迷惑をかけるものではないかを今一度確認してください。
サークル等で作成したWebページが第三者に改ざんされ、Webページがウィルスに感染し、そのWebページを閲覧した人のパソコンがウィルスに感染するという事態が多発しています。
Webページが改ざんされる理由には様々なものがあります。最近多いのは、Webページの更新を行うためのパソコンがウィルスに感染し、ID・パスワードが第三者に知られてしまうというものです。まずは自分のパソコンにウィルス対策ソフトウェアが入っているかどうかを確認してください。
もし入っていない場合には、早稲田大学では「Sophos Anti-Virus」を提供していますので、以下に示すURLを参照しウィルス対策を徹底してください。
Webページを第三者に改ざんされただけでは被害者かもしれませんが、閲覧した人のパソコンにウィルスを感染させてしまった場合には加害者となってしまいます。またその際には多額の賠償責任を負う可能性もあります。
そこで早稲田大学ではこのようなWebページ改ざんを早期に検出するために、以下のようなサービスを提供しています。
この「Webページ改ざん検査サービス」により検査するWebページは以下のとおりです。「申請が必要」のWebページを検査対象に含めるには、設置責任者(専任教職員)による申請が必要です。
申請の必要なし |
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申請が必要 |
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サークル等でWebサイトを運営している場合には、設置責任者(専任教職員)にこの情報を伝え、申請していただくようにお願いします。
なお、メディアネットワークセンターではWebサイトを運用する際の注意事項として以下のガイドをお知らせしています。あわせてご覧ください。