情報化推進レター

早稲田大学の学生・教職員の皆様に情報化推進計画のお知らせを配信させていただきます 。

教員コラム

大学におけるTwitter利用について

菊池 英明
人間科学学術院 准教授

Drkikuchi

ここ一年の間、Twitterを使う学生が急速に増えており、学生同士のコミュニケーションの形が変わりつつあります。教員の一部でも、学生とのコミュニケーションや授業などにTwitterを活用しているという話を聞きます。2011年3月の大地震の後、首都圏では数日間携帯電話が不通になったのに対して、Twitterはインターネット網が利用できたため、情報伝達手段として有効に機能したそうです。それを機に始めたユーザも多いのではないでしょうか。かくいう私も、それまで少し抵抗を感じて使っていませんでしたが、思い切って始めてみました。スマートフォンなどでTwitterを使えるようにしておくと、信号待ちやバスの車内などのちょっとした時間に140字以内のつぶやき(ツイート)を打ち込むことができ、また知り合いのツイートを読んだり、返事をしたりすることができます。最近では大学の広報課もTwitterアカウントを作り、情報発信を始めました。私自身にとってもですが、大学にとっても今年はTwitter元年といえるでしょう。私が所属する人間科学部でも800人ぐらいの学生が利用していると聞いています。

しかし、私も使ってみてすぐに、使いこなすのはかなり難しいメディアだと感じ、今は恐る恐る使っています。その理由は、Twitterは匿名のコミュニケーションではないので、そこでの発言は自身の名前や肩書を名乗ってのものになること、また、一度発言した内容はユーザ間に拡散する可能性がありますし、インターネット検索によって知らないユーザに閲覧される可能性もあること、また、アーカイブとして蓄積される可能性もあります(注釈:アメリカ議会図書館ではすべてのツイートを保存しているとか)。気軽さに対して影響力が思いの他大きいことが、難しさの原因だと考えます。そうした理由もあってか、Twitterが生まれたアメリカでは、現在ソーシャルメディアとしてfacebookが盛んに使われていて、Twitterの利用者は大幅に減少しているという調査結果もあるようです。学生からも、友人のツイートを見て不快になったとか、自分のツイートで迷惑をかけたといった話をよく聞きます。

ここ最近、社員がTwitterで会社の秘匿事項を漏えいしていわゆる「炎上」したケースが続いており、企業でも問題になっていて、利用禁止にする企業、トレーニングを行う企業などがあるそうです。大学でも、こうした新しいメディアのリテラシーを模索して共有する機会を設ける必要があると思います。そのうえでそれぞれのメディアの長所を活かして様々な活動に積極的に導入していくべきだと考えます。

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