情報化推進レター

早稲田大学の学生・教職員の皆様に情報化推進計画のお知らせを配信させていただきます 。

教員コラム

MNC科目「囲碁で学ぶ数理科学入門」

メディアネットワークセンター
非常勤講師 黒瀧正憲

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大学で囲碁の授業?と聞くと、かなり違和感があるかもしれません。それは囲碁を全く知らない人からみれば、「遊んでいるだけで単位が取れて、こんな楽な授業があるんだ。」と思っても不思議ではないからです。しかし中国では、貴族文化の時代には 「琴棋書画」といって、地位が高い人の、大学でいう必修科目があったのです(琴は音楽、書は書道、画は絵、棋は囲碁を表しています)。現代では、囲碁だけが学校授業から取り残されてしまいましたが、東京大学では五年前から囲碁の授業を行っており、今年度から早稲田大学、慶応大学、さらに他大学でも囲碁の授業がスタートしました。囲碁界に身を投じる者としては、非常に嬉しく思っています。

さらに、今年のアジア競技大会(いわゆるアジアオリンピック)に囲碁が正式種目として認定されました。中国ではかなり昔から、韓国では少し前からですが、囲碁は頭脳スポーツの分野に入っているのです。

当授業については、囲碁初心者であることが受講条件になります。全くルールを知らない状態から、15回の授業が終わった段階で、一般的に 「私は囲碁が打てます。」という所まで達します。

スタートは、6×6路盤という、ミニサイズの碁盤でルールを覚えて、次は9×9路盤で技術的な事を覚えて、7回目の授業からは、19×19路盤に入ります。一般的に囲碁を打つという場合は、この19×19路盤で打つことを指します。19×19で361箇所に石を置けるわけですが、だいたい220~250手で終局(終り)になります。その間に相手より少しでも、多く(効率良く)陣地を囲った方が勝ちなのです。ここが授業のタイトルにもなっている、数理科学と繋がっています。

さらに、毎週授業の中で対局するのですが、練習の対局とはいえ、勝つためには相手がどう打ってくるか、読まなければいけません。いわば 「相手の心を読む」という事です。相手が「何を考えているかを考える」ということは、一般社会においても、非常に大切なことだと思います。 他にも囲碁を通じて学べることはたくさんあります。後期にも開講しますので多くの皆さんの受講をお待ちしています。

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