情報化推進レター

早稲田大学の学生・教職員の皆様に情報化推進計画のお知らせを配信させていただきます 。

MNCの視点

DCC台湾eラーニング視察調査の実施報告

【淡江大学での記念撮影】

デジタルキャンパスコンソーシアム(DCC)は、会員企業約30社の協力のもと1999年より、情報ネットワークを基盤とした新しい教育方法の実現を目指して、様々な活動をしています。その活動の一環として例年DCCではアジア各国のeラーニング視察調査を行い、2006年度は韓国、2007年度はタイを訪問しました。現在、DCCではアジア・サイバー・カレッジ(ACC)実現のため、これまでの遠隔教育プログラム支援に加え、アジアでの人材の育成、特に日本語教育プログラムの展開に力を入れています。そのため、2008年度は、日本語教育が特に盛んな地域のひとつである台湾で、「遠隔教育」と「日本語教育」の2つを柱として現地の実情を把握し、有益な情報を得るため視察調査を行いました。

視察は2008年10月29日から11月1日にかけて、DCC会員企業7社、早稲田大学教職員、DCC事務局員の総勢32名で、遠隔教育センター所長の中野美知子先生を視察団団長として行われました。早稲田大学台北国際交流センター、現地企業の新光グループ、淡江大学、台北市日本工商会、および日本語教育の盛んな高校である稲江高級護理家事職業学校を訪問し、各訪問先では大変意義のある視察をさせていただきました。

特に、淡江大学と稲江高級護理家事職業学校訪問の際に、授業の様子を実際に見学できたことは大きな収穫でした。淡江大学では、メディアネットワークセンターや遠隔教育センターが実施支援を行う『異文化交流実践講座(CCDL)』科目を受講している早稲田大学の学生と淡江大学の学生が、Web会議システムによる音声チャット交流を行う様子を見学することができました。また、稲江高級護理家事職業学校では日本語会話の授業を見学しましたが、生徒たちが元気よく日本語でロールプレイしている様子はとても印象的でした。遠隔教育も日本語教育も、現地で実際にどのように行われ、受け入れられているかを知ることができる機会は普段は少ないのですが、DCCが今後どのような貢献をしていくことができるかを考えるための貴重な経験となりました。

【音声チャット交流をする淡江大の学生】 【稲江高校の日本語授業の様子】

日本の有名企業をはじめとする総勢32名の視察団が直接教育機関を訪れ、意見交換をした意義とインパクトは訪問先にとっても大きく、今後現地の日本語教育の推進に役立つものになったと確信しています。また台湾の方たちの心の優しさや、台湾社会では日本人がごく自然に受け入れられるということも実感でき、大きな収穫でした。DCCとしても、遠隔教育や日本語教育の取り組みにより尽力し、ACCの創設を目指して活動を続けるべく決意を新たにしました。今後ともDCCの諸活動へのご理解とご協力をお願い申し上げます。

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