情報化推進レター

早稲田大学の学生・教職員の皆様に情報化推進計画のお知らせを配信させていただきます 。

最新トピック

NEC・早稲田プロフェッショナルズ・ワークショップ成果報告

早稲田大学企業連携プロジェクト
クロスファンクショナルチーム

最終成果発表会を終えて

本レター6月号の「2008年度プロフェッショナルズ・ワークショップ」にて、2つのワークショップ開催をお伝えしておりました(6月号の記事はこちら)。このうち、NECと共同で実施したワークショップが9月26日に終了いたしましたのでご報告します。なお、プロフェッショナルズ・ワークショップの概要については、こちらをご参照ください。

プロフェッショナルズ・ワークショップでは、企業が実際に抱えている課題に対して、学生が、教員の指導を受けながら企業のプロフェッショナルたちとともに解決に向けて取組みます。今回、実施したNECワークショップにおける課題は、

”「モバイルSuica」(注)をもっと便利に。
                                                   利用者増加のための新機能提案を!”

というものでした。公募のうえ、書類・面接による選考を通過した11名の参加学生は、システム開発の第一線で活躍するNECのSE(システムエンジニア)から直接講義や指導を受けながら、グループで課題に取り組みました。学生にとって貴重な夏季休業期間の全て使い、SEの基礎知識として「要求定義」や「基本設計」などを学び、またグループでモバイルSuicaの機能や課題を調査するなど、学生たちはほとんど毎日のように課題に取り組みました。

ワークショップの合間には、品川にある「NECブロードバンドソリューションセンター」や甲府の「NECコンピューターテクノ」(サーバ等を製作する工場)見学などイベントが開催され、活発な質疑応答も行われました。NECが擁する最先端IT技術の展示ブースやモデルオフィス、あるいは目の前でサーバが組み上げられていく姿に大変興味を引かれている様子でした。

NECコンピュータテクノにて

9月18日の中間発表会では学生たちが各グループに分かれてモバイルSuicaの会員増加のためにNEC、JR東日本のプロフェッショナルを前にして提案を行いました。アイデアの出し方からプレゼンテーションの方法にいたるまで、多くの意見が交わされ、学生たちも真剣そのものでした。

熱い議論が続くグループワーク

2ヶ月間の活動成果は、9月26日の最終成果報告会で、東日本旅客鉄道株式会社山田肇次長・NEC中山明事業部長・早稲田大学白井克彦総長の前で発表されました。学生の発表に対して「学生ならではの視点が興味深い」、「良く考えてあるビジネスモデルである」などのご意見をいただきました。この時の様子は、以下のWebページでも紹介されています。

早稲田大学トップページ
「NEC・早稲田プロフェッショナルズ・ワークショップ 最終成果発表会を開催」

「プロフェッショナルズ・ワークショップ」を経て、学生たちは普段の大学生活ではなかなか味わうことができない多くの貴重な経験を得ました。「社会人として働く姿」を目の当たりにし「仕事の本質」に触れて、大きな刺激を受け、また自分たちが学ぶ学問がどのように実社会とつながっているかを感じることもできました。早稲田大学では来年度も様々な企業と共同で「プロフェッショナルズ・ワークショップ」を展開していく予定です。

(注)「モバイルSuica」は東日本旅客鉄道株式会社の登録商標です。

■プロフェッショナルズ・ワークショップとは
「プロフェッショナルズ・ワークショップ」とは企業(社会人)と大学が共通する1つの目的をもってプロジェクトを遂行するという産学連携の新しい形を目指した取組みです。2007年度より開始した新しい取り組みですが、参加した学生もご協力いただいた企業の方からも大好評をいただき、2008年度はワークショップの種類を増やして開催しています。昨年度の成果については情報化推進レター2008年2月号を、今年度の開始報告については情報化推進レター2008年6月号をご参照ください。

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