オープン教育センターでは、2007年度より「テーマスタディ(全学共通 副専攻)」の履修プログラムを実施していますが、メディアネットワークセンター(MNC)からも、2008年度より「ソフトウェア学」および「データ解析」の2コースを全学オープン科目として設置します。この「テーマスタディ(全学共通副専攻)」は、所属学部の主専攻とは別に、もう一つの専攻分野(副専攻)を履修するプログラムであり、各コースが指定するコア科目と選択科目を修めれば、証明書に副専攻の修了も記載される制度となっています。
「ソフトウェア学」
近年、IT系企業へは理工系学部卒業生だけでなく多くの文系学部卒業生も就職しています。本「ソフトウェア学」では、情報系のカリキュラムを体系的に整備して「ソフトウェアをゼロから制作する知識とスキルの習得」を目的とし、システム開発において設計から構築・運用までの一貫した流れを学ぶことを目指します。具体的には、ソフトウェア開発技術の科目群を中心として、マルチメディア、データベース、セキュリティの各科目群を体系的に配置しています。情報系のカリキュラムに高い関心や興味を持つ文系学生にも応えられるコースに整備していきます。
図1:ソフトウェア学の概念図
「データ解析」
現在は、手軽な統計解析ツールが普及し、簡単に「統計解析らしきもの」を行うことができるようになりました。一方、不適切な解析手法により、誤った結論が導かれることもあり、場合によっては、解析する側で自分の都合にあった解析手法を使うことも見受けられます。統計学をベースにしたデータ解析手法は様々な分野で必要とされ、どの分野に進む学生においても統計的な考え方を身につけておくことは重要となります。本「データ解析」では、「コンピュータによる統計解析」を中核(コア科目)に据え、「統計解析の手法とコンピュータによるデータ解析の手法を学ぶ(統計解析・データ解析)」、「統計解析・データ解析の様々な分野への応用を学ぶ(統計解析の応用)」、「統計学の基礎を学び,統計的な考え方を身につける(数理・統計基礎)」の3分野を学ぶことで「統計的な考え方」、「解析手法の知識」、「応用」を身につけることを目指します。
図2:データ解析の概念図