創刊号
2006年12月号
第2号
2007年2月号

第3号
2007年4月号

第4号
2007年6月号

第5号
2007年8月号

第6号
2007年10月号

メールのマナー
 
迷惑メールの動向
 

■迷惑メール(SPAM(※注1)メール)とは?
 日々、心当たりのない迷惑メールの多さにうんざりしていませんか。仕事、生活に支障をきたすこともあるでしょう。最近の迷惑メールは、メールの件名、内容も非常に巧妙で、一見自分に心当たりのありそうに思える迷惑メールも登場しています。
 インターネットメールの7割が、迷惑メールだと言われています。勝手に送りつけられる迷惑メールへの対策を考える 上でも、迷惑メールとは何なのかを理解しておく必要があります。
 迷惑メールの種類は、
  ・リンクをクリックさせる
  ・電話させる・返信させる
  ・情報を流布する
というパターンに大別されます。出会い系サイト、アダルトサイト、マルチ商法、詐欺まがいのもの、ウイルス付きのメールなど様々です。
 また“ボットウイルス”といって、一度感染するとそのパソコンから迷惑メールを送信したり、パソコン内部に登録されたメールアドレスを収集したり、周囲のパソコンにボットウイルスを感染させたりするものもあり、自分自身のパソコンが迷惑メール業者に加担してしまうこともあります。
 では、なぜ迷惑メールが届くのでしょうか。


■迷惑メールが届く理由
 自分ではメールアドレスを公開した覚えがないのに迷惑メールが届くことで、あたかも第三者にアドレスが漏洩してしているかのように思ってしまうこともありますが、 メールアドレスは主に以下のような方法で、迷惑メール業者によって収集されています。

1.メールアドレス収集
 Webサイトなどで問合せ先として公開しているメールアドレスを巡回ソフトを使って読み取り、メールアドレスを収集します。また、様々な手段で個人情報を集め、そこからメールアドレスを収集することもあります。

2.辞書引き送信
 メールアドレスに使われる単語を蓄積し、ドメイン名と結びつけて送信します。存在しないメールアドレスに送信した場合のエラーメールもチェックし、迷惑メール業者が持つメールアドレス情報は日々ブラッシュアップされています。


■迷惑メール対策
 迷惑メール対策としては、プロバイダやメールソフトのメールフィルタ機能を利用するのが一般的です。
 仕組みとしては、例えばNGワードをポイント制にし、メールの迷惑度をランク付けしています。各単語にNGポイントを設定し、その合計ポイントに応じてフォルダに振り分けたり、ユーザに届かないようにしたりして います。
 もちろん迷惑メールを送信する側も迷惑メールと判定されないように日々進化していますが、プロバイダやメールソフトの迷惑メールフィルタ機能 も、アップデートを適用したり日々精度を上げる努力をしています。
 しかし、逆に判定が厳しくなると、迷惑メールでないメールも迷惑メールと判定される可能性も高くなります。プロバイダによっては、迷惑メールと判定したメールをユーザまで届けないものもあります。このため、迷惑メールの誤判定によって、自分に届くべきメールが届かなかったという問い合わせを 、ITセンターでも受けることもあります。


■早稲田大学での取り組み
  Waseda-netメールでは、メーリングリスト宛(〜@list.waseda.jp)に届くメールについては迷惑メール判定を行い、ユーザに届かないようにしています。
 個人のメールアドレス宛に届くメールについては、現在迷惑メール判定を行っていません。大学では、送信元、宛先のメールアドレスのドメイン部分(@マークより右側部分)について確認ができないメールを受け取ることも多く、個人利用のプロバイダ程には判定を強められないという面もあります。しかしながら、利用者の皆様の利便性向上を目指し、今後導入できるように検討を進めています。


■個人ができる対策
 迷惑メールに対して個人でできる対策としては以下のことが考えられます。

1.ネット上で安易にメールアドレスを公開しない
 アンケートに回答するときは、いつでも捨てられるような無料メールアドレスを使うなどの工夫も必要です。有名サイトならともかく、あまり信用できそうにないサイトではメールアドレスを安易に入力しないよう注意が必要です。

2.迷惑メール記載の指示に従わない
 迷惑メール内に記載されたURLはクリックしないようにしましょう。迷惑メールの本文中に「配信拒否はこちらのアドレスへ」の記載があっても返信しないようにしましょう。返信したり、URLをクリックすることで、メールアドレスが有効であることを相手に知らせてしまうことになります。

3.Waseda-netのWebメールフィルタリングの注意事項
 「フィルタの動作」設定で、「拒否する」を選択すると、相手にエラー返信がされ、自分のメールアドレスが存在することを知らせる結果となりますので「廃棄する」を選択してください。

4.PCのセキュリティ対策
 ウイルス付きメールからのボットウイルスへの感染などを防ぐために、ウイルス対策ソフトを導入し、定義ファイル更新や、Windowsのマイクロソフトアップデートといったセキュリティ対策を怠らないようにしましょう。


■迷惑メールの今後
 2002年から法律による迷惑メールの規制がスタートしており、その後も改正されていますが、迷惑メールは増える一方で、実質的な効果はほとんどない状況です。そもそも送信自体を禁止しておらず、無差別に送る宣伝メールであっても、タイトルに「未承諾広告※」を付け、受信拒否のしくみを用意すれば、大量送信できていたからです。
 しかしながら、今後は迷惑メールの送信自体が禁止される法改正も予定されています。海外のサーバなど、国内の法律だけでは規制が難しい迷惑メールの問題もありますが、メディアネットワークセンターとしても最新情報の収集に努め、利用者の方々にアナウンスを行なっていきたいと考えています。

【ご参考】
・総務省
 http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/d_syohi/m_mail.html

・経済産業省
 http://www.meti.go.jp/policy/consumer/tokushoho/kaisei2002/main.html

・特定電子メールの送信の適正化等に関する法律
 http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/top/meiwaku.html


■最後に
 迷惑メールは日々進化しており、完全な対策というのが難しい問題ですが、日々の注意と複数の対策を上手に組み合わせることで、迷惑メールを最小限にとどめ、快適なメール環境維持 できるように支援していく所存です。


(※注1)「SPAM(スパム)」とは、アメリカ製の加工肉が入った商品名「SPAM」という缶詰という説が有力です。
イギリスのコメディ番組で、夫婦がレストランで食事をしようとしたところ、メニューにはSPAM関連のものしかなく、店の人と口論になったそうで、後ろにいたバイキングたちが「SPAM、SPAM」と繰返しうるさく歌い出し、会話はかき消されてしまったそうです。ここから同じような内容で繰返しうるさく着信する迷惑メールをSPAMメールと呼ぶようになったと言われています。



Copyright (C) Media Network Center, WASEDA University, 2000-2007.All rights reserved.