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情報は価値があり大切なモノ?であることは今や共通の認識になっています。しかし、 情報が目に見えるモノでないため、盗難や流出に気づかないことが、その管理をルーズ にしていると思われます。例えば、現金や宝石を机の上においたまま部屋を気軽に離れる でしょうか。軽い気持ちでPCを開いたまま席を離れることと上記のことにそれほど違いが あるとは思
えません。このコラムではルーズになりがちな情報のセキュリティについて 簡単な復習を試みました。
コンピュータに対する脅威といえば、コンピュータウィルスと情報漏えいがあげられます。 コンピュータウィルスは、ウィルス、ワーム、トロイの木馬の総称で、海外では Malicious Software(悪意のあるソフト,略してMalware)とも呼ばれています。ひと昔前であれば、 ウィルス作者が技術を誇示するためにウィルスをばらまき、感染させたことを誇示するのが 目的で実害は少なかったのですが、最近は感染した形跡を見せず、ユーザの気づかないうちにPC内 の個人情報を盗んだり、偽造されたウェブページに誘導して重要な情報を入力させたりする ウィルスが多くなってきています。さらに、ウィルスで集められた情報はスパムメールの送信者などに売られる という事実もあり、手口が巧妙化しています。
最近のウィルスの傾向として、感染の拡大する速度が速くなっていることがあげられます。 メールを介するものは拡散に数時間から数日を要しますが、2003年夏に大流行した MS Blasterなどは数分から数十分で拡散してしまいました。OSやブラウザの脆弱性(セキュリティ ホール)を狙ったものが多く、ユーザは常に最新の修正プログラムをあてる必要があります。 まれに,修正プログラムの発表前に脆弱性を攻撃するウィルス(ゼロデイ・アタック)もあります。 PCのユーザが必ず行わなければならないことは、以下の4つです。
1.OSやブラウザなどのアップデートを頻繁に行うこと
2.ウィルス対策ソフトを導入し、ウィルスパターンの更新を怠らないこと
3.ファイアウォール/ルータの設定で外部と内部を分離すること
4.信頼できないプログラムやファイル
(メールの添付ファイルやフリーソフトなど)を不用意に開かないこと
一方、情報漏えいの問題で大きな社会問題となっている多くは、企業や官公庁の職員が業務 データを自宅に持ち帰り、不正に改造されたファイル共有ソフト(Winnyなど)をうっかり実行 してしまうことが原因となっています。このほかにも、PC・記録メディアの盗難やデータの誤送 信などが原因の場合もあります。情報漏えいに対しても前述の4つの対策が有効ですが、さらに 業務で個人情報を扱う場合には次の2つが重要です。一つは、情報を扱う教員、職員の セキュリティ意識の向上であり、もう一つはデータの不正な読み出しを防ぐ暗号化や認証の システムです。
近年の暗号化技術の進歩は目覚しく、特に公開鍵暗号と共通鍵暗号を組み合わせて適切に設計 された暗号システムや認証システムは、暗号化の処理速度や認証手続きなどの操作性を犠牲に することなく、強固なセキュリティの実現を可能にしています。既に早稲田大学の職員用のPC へ導入されているSafeBootというシステムも、大学の既存のシステムとの整合性を損なわず、 かつ適正に使用されれば高い安全性を実現するシステムです。
大学はさまざまな情報の宝庫で多くの機密情報を有しています。また、早稲田大学は 伝統的に広く社会に開かれた存在であることを重視してきました。これからも開かれた大学で あり続けるために、情報に対するセキュリティ対策をきちんととり、それをしっかり守りつつ、 積極的に活用することが求められていると思われます。
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