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教育総合研究所は、前身である教育総合研究室(開設1986年)を発展的に改組して出発し、2008年に開設10周年を迎えました。研究所の開設時には、地球的な規模での社会構造や産業構造の変革が多くの青少年に個の確立のための指標を見失わせ、初等・中等教育を含めた教育の問題が大きな社会問題になっているという問題意識が掲げられました。さらに、成人が新しい社会に対応する、あるいは全生涯を有意義に全うするための生涯教育の重要性が掲げられました。
開設10年を迎えた現在、世界的な金融・経済危機に見舞われ、世界同時不況さえも懸念され、社会は再び大きな変化に直面していると言えるでしょう。10年前の教育を巡る諸問題が、今日でも解決を迫られていることには変わりはありません。教育総合研究室の時代の1990年代初頭は、明治時代以降三番目となる大きな社会変動が生じたと言われていますが、それは現在も継続しており、研究所は大きな社会変動と共に歩んできたと言えるでしょう。
教育の実践の場との連携を重視しつつ、教育問題の基礎的・総合的研究を推進し、普遍的かつ個性豊かな文化の創造を目指す教育の普及と教育文化の進展に寄与することを目的とし、学内外の研究員の参加を得て、研究所はこれまでも教育問題についての基礎的・総合的な研究の成果を学内・学外に発信してきました。しかし、学力問題、いじめ、引きこもりの問題、教員免許更新講習制度の実施など、教育をめぐる新たな課題が私たちの前に立ち現れています。このような状況下にあって、研究所が果たすべき役割はますます大きくなっています。関係各位および各箇所のご協力・ご支援を宜しくお願い申し上げます。 |