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本年は特別支援教育制度の実施元年である。本講演会では、特別支援教育の考え方と制度を正しく認識し、また特別支援教育の対象者である発達上の遅れや問題をもつ子どもたちに共通してみられやすい「がまんできない」という現象を、生物・心理・社会の各立場から切り込みを入れて考えてみたい。
学校の授業や集団生活にはある程度の「がまん」が生徒に要求される。社会でも、さまざまな誘惑に抵抗したり、対人関係をうまくこなしたりするためには、「がまん」が必要である。
概して、年少者(子ども・生徒)は年長者(学生・成人)に比べて「がまんできない」。また、発達障害にはさまざまな種類があるが、「がまんできない」状態を示しやすい。さらに、「がまんできない」ために非社会的・反社会的行為が現れる場合もある。
「がまんできない」状態は、さまざまな形で現れる。たとえば、気が散りやすかったり、周りに影響されやすかったり、キレやすかったり、衝動的に行動してしまったりなどする。逆に、元気がなかったり、活動性が低かったり、閉じこもりがちになったりなどすることもある。
ヒトが「がまん」して元気でいることの源は何だろうか?また人間が「がまんできない」状態になる場合、どのような現れを示すのだろうか?さらに、人が「がまんできない」とき、どのように反社会的にふるまうのだろうか?そして、「がまんできない」ヒト・人間・人をよりよい方向に支援したり教育したりするにはどうしたらよいのであろうか?
本講演会が、このような問題に日々取り組んでいる関係者の方々に、指導や支援や教育をおこなうための手がかりを少しでも提供することができれば幸いである。
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