「WasedaVision150」について

「Waseda Vision 150」策定の経緯

早稲田大学はこの十数年間、「21世紀の教育研究グランドデザイン」「Waseda Next 125」を策定し、様々な改革を遂行してきました。「Waseda Next 125」は2008年度からの10年間を目途とする大学の将来像を策定し、2012 年度までの具体的な施策が提示され、本学ホームページに「理事会の基本的な考え方」「年度別の計画・報告」を掲載しています。「Waseda Next 125」の方向性は以下の4点で、「早稲田からWASEDAへ」をスローガンに、早稲田大学は日本の大学であることを超える、すなわちグローバルユニバーシティとしての「WASEDA」を構築することを目指してきました。

 ▶多文化が共存・融合する地球社会における知の基盤の構築
 ▶総合大学の強みを生かした学際研究の推進
 ▶地球上の至るところを学びの場とし、地球共同体リーダーの育成
 ▶日本文化・アジア文化の国際的研究拠点を形成

優秀な留学生獲得のためのプログラム開発や、政治経済学部、基幹理工学部、創造理工学部、先進理工学部、社会科学部および国際教養学部の6学部では、英語での学位プログラムの設置が実現し、現在は4,000人を超える留学生が学んでいます。また、海外大学とのダブルディグリーや短期留学プログラムなどの開発も進め、早稲田の学生の留学も2,399人と促進されました。

全学基盤教育においては、1クラス4人のTutorial Englishの拡充、ライティングセンターを設置して対面による論文・レポート作成指導、日本語文章力向上のための「学術的文章の作成」の設置、文系学生対象の「一万人の数学」を設置するなど各学部・大学院の教育の充実に加え、大学全体として様々な改革を進めてきました。

研究面においては、全学横断的な組織として研究院や研究戦略センターを設置し、研究機構の設置、重点領域研究の創出、大型研究費の獲得や学外連携の推進など、既存の組織の枠を超えた研究体制を構築してきました。また、新たに設置した高等研究所やグローバルCOE拠点等において、国際的で先進的な研究能力を有する若手研究者約400名を育成・輩出するなど、次代を担うトップレベルの若手研究者集団も着々と形成されています。

本理事会は、「Waseda Next 125」の計画実施状況を総括し、早稲田大学の教育力、研究力の継続的向上と、これを支える財務体質の強化と組織の改革を進めることとし、以下のような認識のもとに、2011年12月に「Waseda Vision 150」策定に向けた基本的な考え方を示し、大学本部と各学術院等が約1年をかけて検討してきました。実行に向けた課題は多々ありますが、本計画の実現に向けて邁進していきます。

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大学の存在意義の再確認

現在、地球上ではグローバルガバナンスが確立していないことに起因する諸問題(持続性、平和、危機管理など)が多発しています。グローバルガバナンス確立のために、グローバル化の多面性、Global・Regional・National・Localの各段階に着目して、問題発見・問題解決型の教育・研究を実践することは大学の重要な使命です。

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外的な要因が大学に問い掛けること

少子化の加速と生産年齢人口の減少

日本の18歳人口は現在の約120万人から2030年までには100万人前後になることが予想されています。また、少子化に伴い生産年齢人口は現在の8,000万人から2030年には約6,700万人に減少すると言われています。一方、この間も世界の人口は爆発的に増え続けると予測されています。これらは、社会の構造と制度の大きな変革を引き起こす要因となり、大学の役割、養成すべき人材も大きく変わると考えられます。大学の規模と構成、教育と研究の体制についても検討することが必須になります。

大学間競争

地球的規模で人材・頭脳・情報の移動・交差が加速し、大学間の国際競争が激化します。早稲田大学は世界の主要大学と協力関係にありますが、大学の実力に応じた差別化が始まっています。早稲田大学は、アジアを基点として国内外の大学との協力と競争の中に活力源を得て、教育力と研究力の向上を図ることが求められます。同時に、大学間競争は施策立案と実行を迅速かつ的確に行う体制整備と組織改革の競争でもあります。

技術的変革

ICTを中心とする技術の発展と普及が、教育・研究の方法論を大きく変えつつあります。例えば、ハイパーテキスト教材、バーチャルリアリティ(VR)、シミュレーション実験、遠隔授業、オンデマンド授業、自動翻訳、コンピュータ支援共同作業(CSCW)などがあります。これらはいずれもハード・ソフト両面での新しいインフラ整備を必要とするものですが、教育・研究のグローバル化・高度化の強力な武器となります。

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大学から社会に投げ掛けること -持つべき視野

科学技術創造立国の次なる段階を創造

科学技術に基づく国づくりの次なる段階を模索する必要があります。科学技術の水準のみでは国の水準が決まらない時代になります。社会システム、マネージメントシステムなど日本が苦手としている分野も含めてグローバルな視点からの発想が求められます。

日本文化、アジア文化を世界へ発信

軍事力や経済力に加えて、文化・社会制度などソフトパワーが世界の秩序形成に大きな影響を及ぼしています。アジアの世紀を迎えて、我々が住む日本そしてアジア地域の伝統と文化を再認識して、その発展性と先見性を世界へ発信していく必要があります。

グローバル化の次なる段階への対応

現在進行しているグローバル化が取りこぼしそうなものは何か。地域毎の多様性を保証したグローバル化の時代に向けて、英語中心から多言語化への展開など、非英語圏の大学の強みを生かして、次なる社会への対応が急がれます。

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改革を持続する大学の基礎体力の強化

世界基準による大学組織点検

眼を日本から世界に向けるならば、大学設置基準に適合していることだけで大学の存在が保障されるということはできません。入学者選抜・教育内容・教育方法・教育組織のいずれもを新たな視点で見直し、必要な改革を実行しなければなりません。これは研究体制、事務体制、経営体制においても同様です。

財務体質の抜本的改革

 私立大学として、学生納付金に財政の多くの学生納付金に頼る一方で、民間企業に比べて緩慢な経営意識は、必要な改革を行う足かせになっていないかを自ら問い直す必要があります。学問の府として何を変えて何を変えるべきではないのかをよくよく吟味して、危機的な状況に陥る前に必要な改革を行い、20年後に向けて準備を行う覚悟が必要です。

以上

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